起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

起立性調節障害を改善するためには乳酸菌が大切

この記事の監修者

竹田 浩一

代表理事 竹田 浩一

所属:一般社団法人 起立性調節障害改善協会
保有資格:睡眠改善インストラクター
幼少の頃から睡眠障害を患っており、朝5時に寝て昼12時に起きる夜型生活だったが、睡眠障害克服後は朝5時に起き夜10時に寝る生活を続ける。現在は、睡眠改善インストラクター(日本睡眠改善協議会)の資格を活かし、大学や企業などで睡眠講座を開催。テレビや新聞、雑誌などにも睡眠の専門家として多数出演。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

 

起立性調節障害は、立ち上がったときや立っているときにめまいや立ちくらみを感じる症状のことを指します。この症状は、自律神経の乱れや血圧の変動などが原因とされています。

しかし、最近の研究で、腸内環境と起立性調節障害との関連が注目されています。特に、乳酸菌の摂取が起立性調節障害の改善に期待ができることが明らかになってきました。

乳酸菌とは?

乳酸菌は、私たちの腸内に生息する善玉菌の一つで、健康を維持するためには欠かせない存在です。

乳酸菌は、食物の消化を助け、有害な細菌の増殖を抑える役割を果たしています。

関連記事:【医師解説】起立性調節障害に乳酸菌は効果がある?ない?乳酸菌で期待できる効果を解説

乳酸菌が腸内環境を整える

乳酸菌は、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで、腸内環境を健康に保ちます。腸内環境が整っていると、便秘や下痢などの消化器系のトラブルが減少します。

また、腸は第二の脳とも呼ばれ、腸内環境が整うことで、自律神経のバランスも整います。

セロトニンの9割は腸で作られます。脳と腸は密接な関係にあり、腸内環境が悪くなると脳のホルモンの分泌も悪くなり気分が落ち込むなど、心にも影響が現れます。

私たちが心身ともに健康でいられるのは、実は乳酸菌のおかげでもあります。独立した神経ネットワークを持つ腸と脳はお互いに影響を与え合う関係があります。それを「腸脳相関」「脳腸相関」と言います。

この現象に大きな役割を果たすのが「幸せホルモン」といわれる「セロトニン」です。

私たちの体内にあるセロトニンの8~9割は腸で作られます。腸内環境が悪いとセロトニンなどの脳内物質を作り出すことができなくなってしまうのです。

ここでもやはり乳酸菌が必要となります。乳酸菌で腸内環境を整えると脳にかかるストレスを軽減する ことができます。

乳酸菌は睡眠の質を向上

コロナ禍で流行したY社の乳酸菌飲料など乳酸菌には睡眠の質を向上させる作用があります。前述したセロトニンをしっかり作れると夜に睡眠ホルモンのメラトニンに変化します。乳酸菌で腸内環境を整える事で朝はスッキリ、夜はぐっすりという好循環になります。

頭痛にも腸内環境が関わっています。片頭痛の発生には主に神経の刺激や炎症脳の血管拡張が関わっていると考えられています。これらの反応には「セロトニン」などの神経伝達物質が関与していることがわかっています。

脳でのセロトニン生成には腸内細菌叢が影響しており、腸内細菌叢のバランスが崩れると片頭痛を引き起こしてしまう可能性があります。

乳酸菌なら何でもいい訳ではありません。乳酸菌にはこのような様々な健康効果があると言われていますが、ここまではあなたも既に知っていたりなんとなく聞いたことがあることでしょう。

しかし、ヨーグルトや発酵食品を食べて摂る乳酸菌では質も量も起立性調節障害の改善にはなかなか結び付きません。

どのような乳酸菌を摂るといいかは下記の無料の小冊子にまとめています。こちらをダウンロードされご確認ください。

https://odod.or.jp/products/lactic/

 

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2023年10月9日