小学生の子どもを見ていて、「いつもより顔色が悪い」と感じることがあるかもしれません。
顔色は、睡眠不足や疲労、寒さなどによって一時的に変化することがあります。一方で、青白さが続く場合や、倦怠感、めまい、発熱などを伴う場合は、貧血や感染症などが関係していることもあります。
この記事では、小学生の顔色が悪く見える主な原因や家庭で確認したいポイント、考えられる病気、医療機関に相談したい症状について解説します。
顔色の悪さに加えて、朝の起きづらさや立ちくらみ、倦怠感などが続く場合は、起立性調節障害が関係していることもあります。
朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛、腹痛などを伴う場合は、下記のセルフチェックも参考にしてください。
小学生で顔色が悪いのはなぜ?原因とは?
小学生の顔色が悪く見える場合は、睡眠不足や食事、疲労、寒さ、感染症など、さまざまな原因が考えられます。ここでは、主な原因を5つ解説します。
寝不足や生活リズムの乱れ
睡眠時間が足りない状態が続くと、朝の倦怠感や食欲低下、集中力の低下などが現れることがあります。疲れた表情や顔の血色の変化によって、顔色が悪く見える場合もあります。
就寝時間が遅くなっていないか、朝すっきり起きられているか、日中に強い眠気がないかなど、睡眠の状態を確認してみましょう。
食事の偏りや栄養不足
食事量が少ない、食べられる食品が限られているなどの状態が続くと、エネルギーや必要な栄養素が不足し、倦怠感や顔色の変化につながることがあります。
特に、成長期は鉄の必要量が増えます。食事の偏りが気になる場合でも、特定の食品やサプリメントだけで補おうとせず、普段の食事内容を見直しましょう。顔色の悪さや疲れやすさが続く場合は、医療機関への相談が必要です。
寒さによる一時的な変化
気温が低い場所では、体温を保つために皮膚の血管が収縮し、顔色が青白く見えることがあります。
暖かい場所へ移動してしばらくすると顔色が戻り、ほかに症状がなければ、一時的な変化である可能性があります。ただし、暖かくしても顔色が戻らない場合や、震え、ぐったりした様子などがある場合は、体調を注意深く確認しましょう。
一時的な疲労や緊張によるもの
学校行事やテスト、友人関係などによる緊張や疲労によって、一時的に顔色が青白く見えることがあります。
休息をとると顔色や体調が戻る場合もありますが、顔色の悪さが長く続く、登校前など特定の時間帯に繰り返す、頭痛や腹痛なども伴う場合は、本人が困っていることがないか確認しましょう。
感染症や発熱前の前駆症状
風邪やウイルス感染などの初期段階では、発熱の前に顔色が悪くなることがあります。これは、体がウイルスに反応し、免疫機能を活性化させる過程で血管が収縮し、皮膚表面への血流が一時的に減るためです。倦怠感や食欲不振などの他の症状を伴うこともありますが、最初は顔色の悪さだけが目立つ場合もあります。
特に学校から帰ってきた直後にぐったりしている様子があれば注意が必要です。その後に発熱や咳、鼻水などが現れることも多く、経過を観察しつつ、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
小学生で顔色が悪い場合の対処法とは?
小学生の顔色が悪く見える場合は、ほかの症状や顔色の変化が続く期間を確認することが大切です。ここでは、家庭でできる主な対応を3つ解説します。
睡眠・食事・運動など生活習慣の見直し
まず最も基本的な対処法は、生活習慣の改善です。小学生の顔色不良の多くは、睡眠不足や偏った食事、運動不足による血行不良が原因となっていることがあります。十分な睡眠(9~10時間)を確保し、朝食を含めたバランスの取れた食事を心がけましょう。
特に鉄分やビタミンを含む食品を意識的に取り入れることが大切です。また、日中に適度な運動をすることで血流が促進され、顔色も改善されやすくなります。日常の小さな積み重ねが健康な体づくりに直結します。
体調観察と家庭でのケア
顔色が悪いと感じたときは、発熱、食欲低下、めまい、息切れ、動悸、頭痛、腹痛などを伴っていないか確認しましょう。顔色が悪くなった時間帯や、休むと戻るかどうかを記録しておくことも役立ちます。
体調が優れない場合は無理をさせず、楽な姿勢で休ませ、水分を少量ずつとらせます。朝の不調によって登校が難しい状態が続く場合は、本人の様子を確認しながら、学校や医療機関に相談しましょう。
また、学校生活や友人関係などに負担を感じていないか、決めつけずに話を聞くことも大切です。
症状が続く場合は医療機関に相談する
顔色の悪さが数日続く場合や、何度も繰り返す場合は、小児科などの医療機関に相談しましょう。
特に、次のような症状を伴う場合は、早めの受診を検討してください。
- 息切れや動悸がある
- 強い倦怠感やめまいが続いている
- 発熱や食欲低下を伴っている
- あざや鼻血が増えている
- 体重が減っている
- 顔色だけでなく、唇や爪も青白く見える
- ぐったりして反応が鈍い
呼吸が苦しい、意識がぼんやりしている、唇が青紫色に見えるなどの場合は、速やかに医療機関を受診するか、状況に応じて救急車を呼びましょう。
小学生で顔色が悪い場合に考えられる病気とは?
小学生の顔色が悪い状態が続く場合は、貧血をはじめ、血糖値の低下や血液に関わる病気などが原因となっていることもあります。ここでは、考えられる主な病気や状態を3つ解説します。
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄が不足し、ヘモグロビンを十分に作れなくなることで起こります。顔色が青白く見えるほか、疲れやすさ、めまい、立ちくらみ、息切れ、動悸などが現れる場合があります。
成長期は鉄の必要量が増えるため、食事量や内容、月経などの影響によって鉄が不足することがあります。症状だけで貧血かどうかを判断することはできないため、顔色の悪さや倦怠感が続く場合は、小児科などの医療機関で相談しましょう。
小学校高学年から思春期にかけては、成長に伴って鉄の必要量が増えるほか、月経が始まった女子では鉄が不足しやすくなることがあります。思春期に見られる貧血の原因や症状について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
低血糖症
低血糖は、血液中のブドウ糖が必要以上に低下した状態です。顔色の悪さに加えて、冷や汗、手の震え、動悸、強い空腹感、ぼんやりするなどの症状が現れることがあります。
糖尿病の治療薬を使用している子どもでは特に注意が必要ですが、ほかの病気が関係して起こる場合もあります。意識がぼんやりしている、けいれんしている、飲食ができない場合は、無理に食べ物や飲み物を与えず、速やかに救急車を呼びましょう。
似た症状を繰り返す場合は、自己判断で糖分をとるだけで済ませず、医療機関に相談してください。
血液に関わる病気
頻度は高くありませんが、血液を作る働きに関わる病気によって貧血が起こり、顔色が青白く見えることがあります。
顔色の悪さに加えて、発熱が続く、あざや鼻血が増える、強い倦怠感がある、リンパ節の腫れが続くなど、複数の症状が見られる場合は、小児科などの医療機関に相談しましょう。
顔色だけで白血病などの病気を判断することはできません。必要に応じて、医師が血液検査などを行います。
もしかしたら起立性調節障害かも
朝の支度中や登校前に顔色が悪くなり、立ちくらみや頭痛、倦怠感なども繰り返している場合は、起立性調節障害が関係していることがあります。
起立性調節障害は、小学校高学年から中学生頃に見られやすく、立ち上がったときの血圧や脈拍の調節がうまくいかないことで、立ちくらみ、めまい、頭痛、倦怠感などが現れる病気です。朝に症状が強く出ることもありますが、症状の種類や程度には個人差があります。
ただし、顔色の悪さは貧血や感染症、睡眠不足などでも見られるため、顔色だけで起立性調節障害と判断することはできません。朝起きられない、立ちくらみ、頭痛、腹痛など、ほかの体調不良も続いているかを確認することが大切です。
気になる症状がある場合は、下記のセルフチェックも参考にし、顔色の悪さや体調不良が続くときは小児科などの医療機関に相談しましょう。






