「起立性の吐き気で食べられない動けない・・・」
そんな思いを自分の子供に抱いたことのあるお母さんは少なくないと思います。
起立性調節障害(OD)の子供には様々な症状が出ますが、そのうちの一つに起床後や日中の吐き気、気分不快や嘔気、食思不振が挙げられます。
単純に朝が弱いわけではなく、ODはホルモン分泌のバランスによる立派な病気です。病気である以上改善策や治療法もあります。
そこで本記事では親御さんが安心できるように嘔気に対する治療法や原因を紹介します。

起立性調節障害における吐き気の原因
起立性調節障害における吐き気の原因を3つに分けて解説します。
起床時の血流低下により吐き気が出ることがある
起立性調節障害では、朝から午前中にかけて吐き気や気分の悪さが出ることがあります。起床後に体を起こしたとき、血圧や脈拍の調整がうまくいかず、脳への血流が低下することで、吐き気や食欲不振につながる場合があります。
また、起床時は睡眠中の発汗によって軽い脱水傾向になりやすく、血圧が下がりやすい状態になることもあります。そのため、朝食前に気持ち悪さを感じたり、午前中だけ吐き気が強く出たりするケースも少なくありません。
起立性調節障害では、朝から午前中にかけて吐き気が出やすく、午後になると少しずつ落ち着くことがあります。午前中の吐き気が続く原因や対処法を詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
自律神経の乱れにより胃腸の働きが不安定になる
自律神経は、血圧や脈拍だけでなく胃腸の働きにも関係しています。起立性調節障害によって自律神経のバランスが乱れると、腸の動きが不安定になり、消化不良や腹部の不快感、吐き気につながることがあります。
また、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなどが重なると、胃腸の調子が崩れやすくなる場合があります。吐き気が続く場合は、朝の体調だけでなく、睡眠・食事・ストレスなどの生活習慣もあわせて見直すことが大切です。
腸内環境の乱れが関係することもある
腸内環境は、消化だけでなく自律神経や体調にも関係すると考えられています。腸内のバランスが乱れると、便通やお腹の不快感だけでなく、気分の悪さや食欲不振に影響することもあります。
腸内環境を整える方法として、食生活の見直しや発酵食品、乳酸菌の摂取などが選択肢になる場合があります。ただし、吐き気の原因や体質には個人差があるため、特定の食品やサプリメントだけで改善を目指すのではなく、生活習慣全体を整えることが大切です。
起立性調節障害と乳酸菌の関係について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
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吐き気が出やすいタイミング
起立性調節障害による吐き気は、起床後や朝食前に出やすいことがあります。睡眠中は汗をかくため、起床時は軽い脱水傾向になりやすく、血圧が下がりやすい状態になることがあります。
その状態で体を起こすと、脳への血流が一時的に低下し、吐き気や食欲不振、気分の悪さにつながる場合があります。夕食時よりも朝食前の方が食欲が出にくい、午後になると症状が落ち着くといった変化がみられることもあります。
また、暑い季節や低気圧の日、体調を崩したあとなどは、自律神経のバランスが乱れやすく、吐き気が出やすくなることがあります。
ただし、起立性調節障害の症状は毎日同じように出るとは限りません。吐き気が強い日もあれば、比較的落ち着いている日もあり、症状の出方には個人差があります。
そのため、吐き気が出る時間帯やきっかけ、食欲の有無、ほかに伴う症状などを記録しておくと、医療機関で相談する際にも役立ちます。
起立性調節障害では、吐き気だけでなく、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛、腹痛など複数の不調が重なることがあります。吐き気以外の症状や重症度ごとの違いを詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
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吐き気の治し方
起立性調節障害による吐き気を和らげるには、まず吐き気を本人の気持ちの問題と決めつけず、症状の一つとして受け止めることが大切です。
毎朝の不調が続くと、周囲から「学校に行きたくないだけではないか」と誤解されてしまうこともあります。しかし、起立性調節障害では自律神経の乱れや血流の変化によって吐き気が出る場合があるため、本人の意思だけでコントロールするのは難しいことがあります。
吐き気が続く場合は、朝の起き上がり方や水分摂取、睡眠リズム、食事内容などを見直しながら、無理のない範囲で生活を整えていきましょう。症状が強い場合や長引く場合は、自己判断せず医療機関で相談することも大切です。
また、腸内環境は胃腸の働きや自律神経にも関係すると考えられています。食生活の乱れやストレス、睡眠不足などが重なると胃腸の調子が崩れ、吐き気や食欲不振、腹部の不快感につながることがあります。
腸内環境を整える方法として、栄養バランスのよい食事や発酵食品、乳酸菌の摂取などが選択肢になる場合があります。ただし、吐き気の原因や体質には個人差があるため、特定の食品やサプリメントだけに頼るのではなく、生活習慣全体を整えることを意識しましょう。
吐き気を含む起立性調節障害の症状には、生活リズムの見直しや家庭でのサポートを組み合わせて対応していくことが大切です。具体的な治療法や親ができる関わり方を知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
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【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)








