起立性調節障害のある子どもがイライラしていると、「反抗期だから仕方がない」「性格の問題なのでは」と感じる保護者の方もいるでしょう。
子どものイライラには、思春期の心身の変化や睡眠不足、学校生活のストレスなど、さまざまな要因が関係します。また、起立性調節障害による頭痛や倦怠感、朝の起きづらさなどが続き、思うように行動できないことへの焦りや不安が影響している場合もあります。
ただし、イライラだけで起立性調節障害と判断することはできません。どのような時間帯や状況でイライラするのか、ほかの体調不良を伴っていないかを確認することが大切です。
この記事では、起立性調節障害に伴うイライラの特徴や原因、家庭でできる対応、医療機関へ相談したい目安について解説します。

起立性調節障害による「イライラ」の特徴
イライラは、嫌な出来事や思い通りにならない状況だけでなく、頭痛や腹痛、吐き気、倦怠感などの体調不良によって現れることもあります。
起立性調節障害では、朝や午前中に立ちくらみ、めまい、頭痛、倦怠感などが強くなり、思うように体を動かせない場合があります。その結果、授業に集中できない、自分の考えがまとまらない、予定どおりに行動できないことへの焦りやいら立ちにつながることがあります。
また、午後に体調が軽くなったときに、欠席や学習の遅れを意識して不安やストレスが強くなることもあります。
ただし、イライラの原因は起立性調節障害だけとは限りません。睡眠不足や学校生活のストレス、思春期に伴う心身の変化などが影響する場合もあります。
起立性調節障害では、イライラだけでなく、朝の起きづらさや頭痛、立ちくらみ、倦怠感などを伴う場合があります。起立性調節障害で見られる主な症状については、下記の記事も参考にしてください。
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起立性調節障害による「イライラ」の原因
起立性調節障害に伴うイライラには、身体症状による負担だけでなく、学校生活への不安や周囲との関係など、複数の要因が関係していることがあります。
ここでは、起立性調節障害の子どもがイライラしやすくなる主な原因を解説します。
体調不良による負担
起立性調節障害では、起立時の血圧や脈拍の調節がうまくいかず、立ちくらみや頭痛、倦怠感、動悸などが現れる場合があります。
こうした症状が毎日のように続くと、思うように動けないことへの焦りや不安が重なり、イライラしやすくなることがあります。ただし、イライラそのものが起立性調節障害の診断基準になるわけではありません。
学校生活や学業への不安
朝や午前中に体調が悪いと、遅刻や欠席が増えたり、授業へ集中できなかったりする場合があります。
学習の遅れや部活動への参加、友人関係などを心配することで、気持ちに余裕がなくなり、イライラとして表れることもあります。
周囲の理解不足や親子間の摩擦
外見からは体調不良が分かりにくいため、「怠けている」「気合が足りない」と受け取られることがあります。
本人がつらさをうまく説明できないまま強く起こされたり、登校を迫られたりすると、親子間の摩擦が強くなる場合があります。
体調不良を怠けや気持ちの問題と決めつけず、どのような症状があり、何に困っているのかを確認することが大切です。
起立性調節障害の子どもへの声かけについては、下記の記事も参考にしてください。
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起立性調節障害による「イライラ」を治す方法
起立性調節障害に伴うイライラへ対応する際は、イライラだけを抑えようとするのではなく、背景にある体調不良や心理的な負担を確認することが大切です。
ここでは、家庭でできる対応や子どもへの接し方、医療機関へ相談したい目安について解説します。
体調不良への対応を優先する
イライラが見られる場合は、まず頭痛や立ちくらみ、倦怠感、睡眠不足などの体調不良がないか確認しましょう。
起床時は急に立ち上がらず、体調を確認しながらゆっくり動くことが大切です。水分・塩分摂取について医師から指導を受けている場合は、その指示に従ってください。
ただし、こうした工夫だけで症状が改善するとは限りません。体調不良を繰り返す場合は、医療機関に相談しましょう。
子どもの気持ちや困りごとを確認する
イライラしているときに強く叱ったり、すぐに理由を問い詰めたりすると、本人の負担が増える場合があります。
まずは体調が落ち着くのを待ち、「頭痛はないか」「学校で困っていることはないか」など、答えやすい聞き方で確認しましょう。
本人の言動だけでなく、体調や生活上の困りごとを含めて考えることが大切です。
症状が続く場合は医療機関に相談する
イライラや気分の落ち込みが強い場合、起立性調節障害に伴う負担だけでなく、不安や抑うつ、睡眠に関わる問題などが重なっていることもあります。
まずは小児科やかかりつけ医に相談し、必要に応じて心療内科や児童精神科などの専門機関を案内してもらいましょう。
起立性調節障害の症状が続く期間や回復までの経過には個人差があります。症状がいつまで続くのか、治療期間の考え方については、下記の記事も参考にしてください。
下記記事では「起立性調節障害の治し方・子供に対して親御さんができること」をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)








