起立性調節障害とは

起立性調節障害の子供に親ができること・治療法・治った方の声

この記事の監修者

医師 錦惠那

医師 錦 惠那

内科一般・腎臓内科・透析科・産業医
保有資格:日本内科学会内科専門医・日本医師会認定産業医

 

起立性調節障害の子供に親ができること・治療法・治った方の声

起立性調節障害は、自律神経機能の低下によって起こる病気です。朝なかなか起きられないことから、遅刻を繰り返してしまったり、不登校になってしまったりする子どもたちもいます。

年齢を重ねるごとに良くなることがほとんどですが、保護者の方は「勉強で遅れをとってしまうのではないか」と、心配でたまらないでしょう。

この記事では、起立性調節障害の治療法(対処法)や親にできること等について詳しく解説します。過去に起立性調節障害を患っていて治った方の事例も併せて紹介します。起立性調節障害に悩んでいる方々の参考になれば幸いです。

起立性調節障害の子どもに親ができること

起立性調節障害の子どもに親ができること

起立性調節障害に悩む子どもに対して、第一に親ができることは「体の病気である」と理解することです。

症状の特徴から、怠けているように思われてしまったり、叱責されてしまったりすることも少なくありません。大人と接していくうちに、子どもの自己肯定感は低下し、どんどん追い詰められてしまいます。

「学校に行きたくないから具合が悪くなる」のではなく、「具合が悪いから学校に行けない」ということを理解してあげましょう。学校に行きたいけど行けない辛さを理解することで、子どもへの接し方も変わってくるはずです。

また、朝起きられない子どもに対し、親が起床のサポートを行うことも非常に重要です。起立性調節障害の子どもは、目覚まし時計だけではなかなか起きられません。決まった時間にカーテンを開けたり、優しく声をかけたりしてあげましょう。

親や学校の先生など大人の理解が重要

起立性調節障害は、親や学校の先生など近くにいる大人の理解が非常に重要です。学校は、起立性調節障害の理解を深め、起立性調節障害を患っている児童生徒の受け入れ体制を整える必要があります。

具体的には、居場所の調整や学習面のフォロー、進路指導など個人の実態に合わせて柔軟な支援が不可欠です。

起立性調節障害が治った方の声

ここで、実際に本人やご家族の起立性調節障害が治ったという事例をご紹介します。

 

【Aさん】

私は発病して一年と少し経ちましたがまだ完全には治っていません。ですが以前と比べるととても良くなりました。やはり冬が辛かったです。

私は漢方を処方されているのですが効き目が出るのに2週間はかかると言われ、あまり期待していなかったのですが、低血圧の薬など飲んでいたのですが効かなかったので飲んでみたら3週間程で効き目が出ました。今はだいぶ朝も起きれるようになりました!

引用:Yahoo!知恵袋

この方は、発病して一年と少しでだいぶ朝も起きられるようになってきたそうです。効果に個人差はありますが、この方は漢方に効き目を感じたそうです。

 

【Bさん】

自分も起立性調節障害です。朝立てない位頭痛があり学校は行けるなら昼から、無理なら休むで生活してました。

このままじゃいけないと思って環境を変えるため、中学を編入して別の学校に行きました。そこから少しずつ治ったんですが、まだ完璧に治ったとは言えません。

辛いですよね。みんなに伝えても仮病とか思われたりする事もあって、部活とか正直行きにくかったです。起立性は一応薬もあるんですが、飲んでますか?お互い辛いでしょうが頑張りましょう!

引用:Yahoo!知恵袋

この方は、まだ完璧に治ったわけではありませんが、環境を変えたり年齢を重ねたりするごとに少しずつ良くなっていったそうです。

 

【Cさん】

私の弟(現在高校1年生)が起立性調節障害でした。それと同時に発達障害(学習障害)を持っています。症状が見え始め、発覚したのが小学5年生のときです。

朝起きられず、勉強もついていけないため中学卒業まで学校に行った回数はカウンセリング合わせて2.30あるかないかです。起立性調節障害は中学1.2年生の頃に治ったはずです。

高校生になった今は元気に通信制ですがほぼ毎日学校に行っています。

引用:Yahoo!知恵袋

この方の弟さんは、小学5年生で発症し、中学1.2年生の頃に治ったそうです。やはり、年齢を重ねるごとに快方へ向かう方が多いようです。

起立性調節障害の治し方に関するQ&A

起立性調節障害について、よくある質問をQ&A形式でまとめたのでご覧ください。

 

<精神面での治し方はありますか?>

起立性調節障害の発症や悪化に、精神的なストレス等が関係している場合もあります。

心のケアが必要であると判断された場合には、心理療法が検討されます。専門的な訓練を受けた人によるカウンセリングを実施し、次に進む道を探していくという方法です。

 

<自然に治ることはありますか?>

起立性調節障害は、回復までに時間がかかる病気です。ただ、時間とともに自律神経の機能は回復していくことがほとんどなため、多くの場合は時間とともに起立性調節障害も快方に向かいます。時間も薬のようなものと考えて大丈夫です。

 

<発症してからどのくらいの期間で治りますか?>

症状の程度によって差はありますが、16,17歳以降でよくなることが多いでしょう。

中学校では症状が強くなかなか学校に通えなかったものの、大学や専門学校には朝から通えるようになったという人もいます。適切に対応すれば、9割程度の子どもは16,17歳以降に改善しますが、成人した後も体調不良時などに症状が出てしまうこともあります。

また、大人の起立性調節障害は、自律神経の調節障害という面以外に心臓や血管の問題で症状が出ている可能性があります。子どもの起立性調節障害と必ずしも同じに捉えることはできないため、循環器内科・脳神経内科・心療内科などで相談してみてください。

異変を感じたら早期受診が重要

小学生、中学生の子どもに起立性調節障害が疑われる場合は、小児科の受診を検討してみてはいかがでしょうか。思春期の子どもに多くみられる病気であるため、小児科で診断・治療する方がほとんどです。

早期に診断がつくことで適切な対応が取れるようになり、起立性調節障害の悪化を防ぎ回復を促すことにも繋がります。多くの小児科では中学生まで初診を受け付けていることがほとんどなので、できるだけ早い段階で診察を受けておきましょう。

起立性調節障害であると診断を受けた場合は、高校生になっても同じ科で経過を見てもらえることもあります。

中学卒業後に起立性調節障害の症状が見られた場合は、小児科の対象年齢を超えているため成人の診療科を受診しましょう。原因により科が異なりますが、循環器内科・脳神経内科・心療内科のどれかで相談してみることをおすすめします。

起立性調節障害の治療法

薬物療法

起立性調節障害の薬物療法

薬物療法では第一に「ミドドリン塩酸塩」という薬が使用されます。血管を収縮させて血圧を上げる働きがあります。しかし、服薬するだけで効果が得られるわけではなく、他の対応も併せて行っていく必要があります。

ミドドリン塩酸塩で改善しない場合は、メチル硫酸アメジニウムやプロプラノロール塩酸塩など他の薬が使用されることもあります。

非薬物療法

起立性調節障害の非薬物療法

治療に薬物を使用しない「非薬物療法」には、飲水療法・食事療法・運動療法などがあります。

<飲水療法>

こまめに水分を摂取するというシンプルな方法です。水分不足は症状の悪化を招きます。1日1.5〜2リットルを目標に水分を摂取しましょう。

<食事療法>

1日3食を決まった時間にとるという方法です。生活リズムを整え、バランスの良い食事を摂ることで、体の調子を整えることができます。

また、起立性調節障害は塩分を多めに取ることも重要です。塩分を取ることで、体の水分を保持し、血圧を下げにくくするためです。ラーメンやうどんを食べた時にはスープまで飲むなど、人より多く塩分を摂取することを心がけましょう。

<運動療法>

自律神経を働かせるためには運動が必須です。縄を使わないエア縄とびやスクワットなど、自宅で簡単にできるものを取り入れてみましょう。

他にも、腹部バンドや圧迫ソックスを使用して血流を改善するなどの方法もあります。

<光療法>

日中(15時まで)は、日向側を歩く等なるべく太陽光を浴びるようにされてください。太陽光を浴びることで体内時計のリセットを促していきます。

また、夜眠れない、朝起きられない方には「朝日」を浴びることが重要です。しかし、朝起きられないため朝日が浴びれないという方には、朝日と同等の光を放つ「光目覚まし時計」などもあります。

起立性調節障害の予防法や治療後の注意点

起立性調節障害の予防法や治療後の注意点

少しずつ調子が良くなったと感じても、頑張りすぎるとオーバーペースとなってしまうこともあります。疲れたり倒れたりしてしまう前に休むことを心がけ、周りの大人も過度な期待を寄せることなく、頑張りすぎる本人を引き止めるくらいの気持ちで支えてあげましょう。

また、治ったと思っていても体調不良の時などに症状が出てしまうこともあります。症状を予防するためにも、日常生活では以下の点に気をつけて過ごしましょう。

・急に立ち上がらず、30秒以上かけてゆっくり立ち上がる

・早寝早起きなど生活リズムを整える

・暑いところは避ける

自宅で簡単に取り組める|医師も推奨する睡眠リズム照明

「高照度光療法」をご存知でしょうか?

起立性調節障害、不眠症、うつ病の方などに用いられる治療法の一つです。

以前は病院の個室などで治療を行うのが主流でしたが、今では自宅ですぐに取り入れることもできるようになりました。

まずは、「高照度光療法」がどのような効果をもたらすのか解説します。

先に結論をお伝えすると、朝気持ちよく起きるためには「光を浴びる」ことが重要です。

では、なぜ「光」がいいのでしょうか。それはヒトの体のメカニズムにあります。

人間の体はとてもよくできていて暗くなると眠くなり、明るくなると目覚めるようになっています。

朝起きて、朝日などの明るい光を浴びることで目覚めを促す「セロトニン」が分泌されます。

セロトニンは「幸せ物質」と呼ばれており、不安感や恐怖感、イライラを抑えてくれる効果があり、朝から「前向きな気持ち」にさせてくれます。

また、経験があると思いますが、朝起きたあとに「まだ寝ていたいな~」と感じることはありませんか?

これは睡眠を促すホルモン「メラトニン」が関係しています。朝起きて眠気が取れない原因は、この「メラトニン」が体内で分泌しているからです。

そこで気になるのが「メラトニンはどうしたら抑えられるの?」ということですが、実はこれも起きた後に明るい光を浴びることで、メラトニンが抑制され眠気が解消されます。

つまり、光を浴びることで幸せ物質「セロトニン」が分泌され、眠りを促す物質「メラトニン」を抑えることができます。

実は朝に光を浴びることで「睡眠の質」も良くなります。朝に分泌されたセロトニンは14~16時間後に、睡眠を促すホルモン「メラトニン」に変わります。

そのため、朝に光を浴びてセロトニンを分泌しておくことで、夜はぐっすりと眠ることができるのです。

ここで、「光で起きたほうが良いということは分かったけど、光なら何でもいいの?」という疑問が出てくるかと思います。

朝気持ちよく起きるためには、朝日と同等の光量である「2,500ルクス」以上の光量が必要です。

家庭用照明は700ルクス、コンビニの照明は1,500ルクス程度といわれています。

高照度光療法では、この「2,500ルクス」以上の光量を放つ装置を用いて治療を行います。

現在では、病院に通院せず手軽に2,500ルクス以上の光量を浴びることができる「光目覚まし時計」などもあり、取り入れる方が増えているところです。

◆「光目覚まし時計」を使用した方の感想

夜眠れるようになる、朝起きられるようになることで、日々の生活がガラリと変化してくると思います。

・学校に行けるようになる

・勉強に集中できる

・部活に打ち込むことができる

・友達と遊ぶことができる

・親子それぞれのストレスが解消される

今は、辛い状況が続いているかと思いますが、粘り強くこの病気を克服していきましょう。

 

ネットで販売されている3,000円程度の安価な光目覚まし時計は光量が低く、人を起こす明るさに足りないものがほとんどです。

当協会で推奨している「睡眠リズム照明 トトノエライト」は医療機関などでも取り扱われており、人を目覚めさせる明るさの実証実験も行っています。

「睡眠リズム照明 トトノエライト」は返金保証付きですので試してみやすいかと思います。

毎日光を浴びるだけでお子様にも負担なく簡単に使っていただけます。ご興味がある方は、ぜひ一度Webサイトをご確認ください。

 

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下記記事では、「起立性調節障害で活用される光療法の効果」について解説していますので、ぜひご覧ください。

 

 

【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)

トトノエライト なおくん

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