起立性調節障害とは

起立性調節障害患者の血圧数値はどれくらい?測定方法なども紹介

この記事の監修者

医師 伊藤 信久

医師 伊藤 信久

グレースメディカルクリニック院長
内科・循環器内科・糖尿病脂質代謝内科・外科
保有資格:日本外科学会認定登録医・日本循環器学会循環器専門医

 

起立性調節障害の血圧数値について

起立直後に低血圧の症状が続いてしまう「起立性調節障害(OD)」。

「私の子供は起立性調節障害かも」と疑って、血圧の基準値が気になっている方もいるのではないでしょうか。

正しい対処法を知るためにも、まずは血圧やセルフチェックで症状を分析することが大切です。

 

そこでこの記事では、起立性調節障害を発症している人の血圧がどのくらいなのか、基準値や自宅での検査可否について紹介します。

対処方法も紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

起立性調節障害を患っている方の血圧数値

起立性調節障害には主に4つのタイプがあり、血圧が関係するものと関係しないものが存在します。

<血圧が関係>

・起立直後性低血圧

・血管迷走神経性失神

・遷延性起立性低血圧

 

<血圧が関係しない>

体位性頻脈症候群

 

それぞれのタイプについて、基準値を確認していきましょう。

 

<起立直後性低血圧>

起立後血圧回復時間が25秒以上、または20秒以上かつ起立直後の平均血圧値が60%以上

 

<血管迷走神経性失神>

明確な基準値は無いが、起立中に突然血圧が低下し、脳の血流不足が生じる

 

<遷延性起立性低血圧>

起立後3~10分経過してから、収縮期血圧が起立前より15%以上低下、または20mm以上低下

 

<体位性頻脈症候群>

血圧低下は見られないが、起立後3分以後の心拍数が毎分115以上、または起立中の心拍増加が毎分35以上

 

明確に数字で血圧の基準値が決められているのは「起立直後性低血圧」と「遷延性起立性低血圧」のみです。

たとえ、血圧が安定していても起立性調節障害の可能性があるため、数値だけでなく本人の症状を確認することが大切だといえます。

なお、各タイプの詳しい症状や原因は、以下の記事で解説しています。

 

⇒起立性調節障害の症状

⇒起立性調節障害の原因

自宅で血圧測定(検査)は困難なため早めの診察を

起立性調節障害の診断には、起立時に生じる血圧や心拍の変化のしかたを確認する必要があります。

そこで実施されるのが、新起立試験(ODテスト)です。

なお、新起立試験には心電図装置を用いることが一般的であり、自宅での本格的な検査が難しいため、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

 

また、「起立性調節障害かも?」と感じたら、医師の検査を受ける前にセルフチェックでの診断がおすすめです。

医師の診察を受ける場合でも、前もって起立性調節障害に該当する症状が出ているかの確認が入ります。

病院に行ってから「起立性調節障害ではなかった」とならないためにも、以下の記事を読んでセルフチェックを行ってみてください。

 

⇒起立性調節障害のセルフチェック・診断方法

起立性調節障害の治療方法

起立性調節障害の対処法には、非薬物療法と薬物療法が存在します。

それぞれ、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

 

⇒起立性調節障害 非薬物療法

⇒起立性調節障害 薬物療法

血圧が正常の場合は「体位性頻脈症候群」の恐れが

たとえ血圧が正常であっても、起立性調節障害の可能性があります。

「体位性頻脈症候群」というタイプでは血圧低下がなく、心拍数が上昇するからです。

 

そのため、血圧が安定していても、起立性調節障害の症状が見受けられる可能性があります。

数値だけを気にするのではなく、セルフチェックによる症状確認も並行して行ってみてください。

 

 

下記記事では「起立性調節障害の子供に対して親御さんができること」をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)

トトノエライト なおくん

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