起立性調節障害とは

朝学校に行きたくない時の対処法とは?考えられる病気を解説

この記事の監修者

医師 錦惠那

医師 錦 惠那

内科一般・腎臓内科・透析科・産業医
保有資格:日本内科学会内科専門医・日本医師会認定産業医
2018年から起立性調節障害患者の診療を行い、累計30人以上の起立性調節障害患者を担当。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

学生さんの中には、朝になると学校に行きたくないと思う日もあるかもしれません。

体調が悪いのか?学校で友達とうまくいってないのか?勉強がついていけないのか?親御さんは子どもが学校に行きたくないと言うと、色々と考え、とても心配になると思います。

こちらの記事では、朝学校に行きたくない原因やその場合に考えられる病気、対処法について解説していきます。

朝学校に行きたくないと感じるのはなぜ?原因を解説

朝学校に行きたくない理由は人によっても様々だと思います。私も学生の時、何となく学校に行くのが嫌で休んでしまいたいとついつい思ったことも多々ありました。

こちらでは、一般的に考えられる原因について挙げてみます。

体調不良

やはり体調が悪いと学校には行きたくなくなります。深夜まで勉強していたり、部活動が忙しく十分な睡眠がとれていない場合は身体の疲労が残り体調不良につながります。

体調不良と言っても、発熱や風邪症状など傍で見ていてもわかる症状もありますが、特に強い痛みを感じているわけではないが、何となく気分が悪いということもあり、子ども自身にしかわからない体調不良もあると思います。

学校生活における人間関係の変化

クラスメイトや先生との関係で悩んでいる場合も学校に行くのが嫌になることがあります。

長期休暇の後に登校した際に、仲の良いグループが変わったり、コミュニケーションが不足したことで友情関係が変化する、何てこともあるかもしれません。

学業との関係

勉強についていけないと感じることが不登校の原因になることがあります。

授業に集中できない、集中力が途中で切れてしまい気持ちが落ち着かない場合もあるかもしれません。学業が過度なプレッシャーとなり、それが不安や抑うつの要因になることがあります。

また、それが原因で友人との関係性が変わってしまうこともあり、さらに学校に行きたくないと思う原因になるかもしれません。これらのことが単独で不登校の原因になっていることもあれば、複雑に絡み合って不登校の原因になっていることもあります。

上記で挙げた以外にも、集団生活が苦手、家庭内での問題、自分自身でもわからい場合もあるかもしれません。

朝学校に行きたくないと感じる時に考えられる病気

朝学校に行きたくないと思うことは誰しも経験があることだと思います。

なので、子どもが朝学校に行きたくないと言ってもそれは必ずしも病気ではありませんが、中には以下にご紹介する病気である場合もあるので、参考程度に見て頂けたらと思います。

うつ病

はっきりとした原因はわかっていませんが、精神的・身体的ストレスなどを背景に、脳の働きに何らかの不調が起きることで発症するとされています。

症状としては、気分の落ち込み、何事にも興味が持てない、不安、食欲低下、疲れやすい、頭が重い・頭痛、首や肩のこりなどがありますが、初期の頃はこころの不調ではなく体の不調や行動の問題として現れることがほとんどで、とくに思春期にはそうした傾向がより強いといわれます。

また、うつ病の症状は、朝がいちばん悪く、午後から夕方にかけて改善してくることがよくあります。したがって、朝学校に行きたくないということがでてきます。

適応障害

日常生活の中での様々なストレスにうまく対応できない結果、心と身体に多様な症状が出現します。

意欲の低下や不安、緊張、焦りなどの心の症状と、食欲低下、不眠、倦怠感、疲労感、めまい、吐き気などの身体の症状が結果的に行動面に変化を及ぼし、学校生活を含む社会生活に影響を及ぼしてしまいます。

注意欠陥多動症

はっきりとした原因はわかっていませんが、脳の前頭前野、線条体、小脳の機能低下などが関与していると言われています。

症状としては、集中力が続かない、飽きやすいなどの不注意、授業中にも関わらず動き回る、じっとできず貧乏ゆすりをするなどの多動性、人が話し終わるのを待てない、突然怒り出すなどの衝動性の3つに分けられます。

これらが原因で学校生活に支障を来し、学校に行きなくないと言い出すこともあります。

朝学校に行きたくないと感じる時の対処法

ここからは、朝学校に行きたくないと感じる場合の対象を解説します。

原因を考え理解する

まずは、根本的な原因を考え、それに対して対処していくことが最短経路だと思います。この様にお考えの親御さんも多いと思います。

しかし、実際にはなかなか原因がわからないことも少なくありません。学校に行きたくない理由が体調不良であればまだわかりやすいですが、子どもに尋ねても、教えてくれなかったり、子ども自身も良くわからない、うまく伝えられないこともあると思います。

子どもの様子を観察し、少しずつ会話を続けて子どもの不調のヒントを見つけられることを願っています。学校に行きたい状態が長引いたり、症状が悪化する場合は、専門機関へ相談することも一つの手段です。

生活習慣を見直す

今一度生活習慣を見直してみてください。食生活は適切か、しっかり睡眠がとれているか、運動や息抜きはできているかなどは睡眠にも影響します。

睡眠が不適切である場合、身体の不調、心の不調につながることがありますので、生活習慣を整えることも非常に重要です。

休ませる

無理やり学校に連れて行っても状態がさらに悪くなることが多いようです。なので、どうしても行きたくない場合は休ませてみるというのも選択肢です。

あるいは、朝少し休むと学校に行くことができる場合は、あらかじめ学校側にも相談し遅刻して行ったり、早退や保健室で過ごすこともありと考えると良いでしょう。

もしかしたら起立性調節障害かも

朝学校に行きたくない場合に考えられる病気を上記でご説明しましたが、それら以外にも起立性調節障害という病気が考えられます。

朝の不調は起立性調節障害で比較的典型的な症状の一つです。起立性調節障害は自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、めまいやふらつき、頭痛、腹痛、だるさ、不眠など様々な症状が見られます。

朝起き上がることができないという症状も多く、午前中は不調が続き、午後にかけて症状が和らぐという特徴があります。したがって、朝学校に行きたくないと言い出した場合、起立性調節障害の可能性を考えておく必要があると思います。

下記の記事では起立性調節障害のセルフチェックについて解説しています。気になる症状がある場合、一度チェックしてみてください。

関連記事:起立性調節障害のセルフチェックリスト(子ども)|すぐにできる診断テスト

【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)
厚生労働省 こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

トトノエライトプレーン

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