胸の痛みがあると、「心臓の病気が隠れているのではないか」と不安になる人も多いでしょう。胸の痛みは、筋肉や肋骨、呼吸器、消化器、心臓など、さまざまな原因で起こります。
起立性調整障害がある人にも胸の痛みや圧迫感、動悸などがみられることがありますが、胸痛だけで起立性調節障害による症状と判断することはできません。痛みの現れ方や、一緒に起こっている症状を確認することが大切です。
本記事では、起立性調節障害と胸の痛みの関係、考えられる原因や特徴、症状が現れたときの対処法について解説します。

起立性調節障害と胸の痛みの関係
胸の痛みは、胸の筋肉や肋骨、肺や気管、食道や胃、心臓など、さまざまな部分の不調によって起こります。
子どもの胸痛では、筋肉や肋骨など胸壁に由来する痛みが多いとされています。ただし、痛みの原因を症状だけで判断することは難しく、呼吸器や消化器、まれに心臓の病気が関係している場合もあります。
起立性調節障害では、立ち上がったときの血圧や心拍数の調節がうまくいかず、動悸、息苦しさ、めまいなどが現れることがあります。こうした症状に伴って、胸の痛みや圧迫感、違和感を感じる人もいます。
また、不安や緊張によって呼吸が浅く速くなったり、胸や肩の筋肉に力が入ったりすると、胸部の痛みや苦しさを強く感じる場合があります。
ただし、胸の痛みをすべて自律神経の不調によるものと考えることはできません。特に、運動中の胸痛、失神、強い息苦しさなどを伴う場合は、医療機関に相談しましょう。
次のような胸の痛みがある場合は、起立性調節障害によるものと自己判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。
- 突然、強い胸の痛みが現れた
- 胸が締めつけられる、圧迫されるように痛む
- 安静にしても痛みが続く
- 運動中に胸の痛みや失神が起こった
- 強い息苦しさや呼吸困難を伴う
- 動悸とともに意識が遠のく、顔色が悪くなる
- 胸を強くぶつけたあとから痛みが続いている
突然の激痛や急な呼吸困難、意識状態の変化がある場合は、救急要請を検討してください。
【関連記事】起立性調節障害の症状
- 起立性調節障害で夜寝れない原因・治し方を紹介
- 起立性調節障害で朝起きれない時の起こし方・起こす際の注意点を解説
- 起立性調節障害による「めまい」を治す方法・原因・特徴を解説|目まい・目眩
- 起立性調節障害による「イライラ」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害による「動悸」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害による「腹痛」を治す方法・原因・特徴を解説
- 起立性調節障害による「頭痛」の原因、治療法、痛みの特徴を解説
- 起立性調節障害による「倦怠感」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害による「失神」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害による「下痢」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害による「鼻血」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害による「胸の痛み」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害による「胃痛」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害の吐き気|気持ち悪い原因や対応方法を紹介
- 起立性調節障害による「足の痛み・だるさ」|原因や対策を解説
- 起立性調節障害で息苦しい|原因や対策を解説
- 生理時に起立性調節障害の症状が悪化|対策や原因を解説
- 起立性調節障害で記憶力が低下する原因-勉強の遅れへの対策も紹介

起立性調節障害がある人にみられる胸の痛みの特徴
起立性調整障害がある人では、胸の痛みや違和感が、動悸、息苦しさ、めまい、立ちくらみなどと同時に現れることがあります。
立ち上がったときや長時間立っているとき、疲労や睡眠不足、水分不足などが重なったときに症状が強くなる場合もあります。ただし、胸の痛みの現れ方には個人差があり、時間帯だけで原因を判断することはできません。
不安や緊張が強い場面では、呼吸が浅くなったり、胸や首、肩の筋肉に力が入ったりして、胸の圧迫感や痛みを感じることもあります。
受診時には、次の内容を伝えられるよう記録しておくと、原因を確認する際の参考になります。
- 痛む場所
- チクチクする、締めつけられるなど痛みの性質
- 症状が続いた時間
- 立位、運動、食事、呼吸との関係
- 動悸、息苦しさ、めまい、失神などの有無
- 休むと軽くなるか
胸の痛みとともに心臓がドキドキする、脈が速く感じる場合は、動悸の原因や対処法について解説した下記の記事も参考にしてください。
また、胸の痛みとともに息苦しさを感じる場合は、起立性調節障害以外の原因も含めて確認することが大切です。息苦しさが現れる理由や対処法については、下記の記事も参考にしてください。
【関連記事】起立性調節障害の治し方
- 起立性調節障害の治し方・親ができること・治った方の事例を解説
- 起立性調節障害を改善するためには乳酸菌が重要-期待できる効果を解説
- 起立性調節障害における「光療法」効果や仕組みを解説
- セロトニン・ストレス・起立性調節障害の関係|セロトニンの分泌方法を解説
- 今すぐ実践できる運動療法|起立性調節障害
- 自宅でできる栄養療法!起立性調節障害にオススメの食べ物などを紹介
- 起立性調節障害に効果的な食べ物(栄養素)とは?1日の摂取量や控えたい食べ物を解説
- 起立性調節障害はプロテイン(タンパク質)で症状が改善されるの?
- 起立性調節障害はサプリで症状が改善されるの?
- 起立性調節障害における硬膜外酸素注入療法とは?期待できる効果を解説
起立性調節障害がある人に胸の痛みが出たときの対処法
起立性調節障害がある人に胸の痛みが現れたときは、まず活動を中止し、安全な場所に座るか横になりましょう。立ち上がったときや長時間立っているときに、胸の痛みとともに動悸、息苦しさ、めまい、立ちくらみなどが現れた場合は、転倒を防ぐことを優先してください。
衣服などで胸や首が締めつけられている場合は緩め、楽な姿勢で休みます。不安や緊張によって呼吸が速くなっている場合は、無理に大きく息を吸おうとせず、ゆっくりと息を吐くことを意識しましょう。
また、睡眠不足や疲労、水分不足などが重なると、起立性調節障害の症状を強く感じることがあります。普段から医師の指示に従って水分摂取や生活リズムを整え、急に立ち上がらないなどの工夫を取り入れることも大切です。
胸の痛みが新しく現れた場合や、以前より強くなっている場合、休んでも改善しない場合は、起立性調節障害によるものと自己判断せず、主治医や小児科などに相談してください。必要な検査や治療は、症状や診察結果に応じて判断されます。
起立性調節障害に伴う症状への対応や、家庭でできる生活上のサポートについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
【関連記事】起立性調節障害の治し方
- 起立性調節障害の治し方・親ができること・治った方の事例を解説
- 起立性調節障害を改善するためには乳酸菌が重要-期待できる効果を解説
- 起立性調節障害における「光療法」効果や仕組みを解説
- セロトニン・ストレス・起立性調節障害の関係|セロトニンの分泌方法を解説
- 今すぐ実践できる運動療法|起立性調節障害
- 自宅でできる栄養療法!起立性調節障害にオススメの食べ物などを紹介
- 起立性調節障害に効果的な食べ物(栄養素)とは?1日の摂取量や控えたい食べ物を解説
- 起立性調節障害はプロテイン(タンパク質)で症状が改善されるの?
- 起立性調節障害はサプリで症状が改善されるの?
- 起立性調節障害における硬膜外酸素注入療法とは?期待できる効果を解説
【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
小児心身医学会ガイドライン







