中学生前後の子供に多いと言われている起立性調節障害ですが、大人でもみられることはあります。
朝起き辛い、午前中は調子が悪い、立ち上がる時にめまいや立ちくらみがするなどの症状がある場合、大人は何科を受診するべきなのか、大まかな費用も併せて解説していきます。
大人が起立性調節障害になったら何科を受診したらいいの?
以下の症状からセルフチェックを行い、起立性調節障害が疑わしい場合、症状の程度に関わらず医療機関の受診をおすすめします。
- 立ちくらみ、めまい
- 起立時の気分不良や失神
- 入浴時やストレスがかかるなど嫌なことで気分不良
- 動悸、息切れ
- 朝起きることが困難で、午前中が特に調子が悪い
- 顔色が悪い、青白い
- 食欲不振
- 頭痛
- 腹痛(へその周りが痛い)
- 倦怠感あるいは疲れやすい
- 乗り物で酔いやすい
中学生~高校生頃までであれば基本的に小児科を受診することで問題はありません。
では、大人は何科を受診したらよいのでしょうか。大きな病院程この傾向にありますが、細かく分かれている診療科の中で、どの診療科を受診したらよいのか迷われた方も多いかもしれません。
子供の頃に発症し、一旦改善傾向にあったものが、何かしらの原因により大人になった後に症状が再燃した場合は、もともとかかっていた小児科の主治医が診察をすることもあれば、年齢により困難なこともあります。
この様に、子供の頃の症状が大人になり再燃したり、大人になり初めて症状がみられることもあります。大人の場合は、その症状により受診する診療科が異なります。
動悸、倦怠感があり、症状の原因が血圧や脈拍の場合は循環器内科、自律神経自体の問題であれば神経内科、心理的な問題の場合は心療内科を受診すると良いでしょう。
大学病院などの大きな病院であれば細かく診療科が分かれていますが、中小病院では循環器内科や神経内科がない場合も少なくありません。この様な場合は一般内科や総合内科を受診すると良いでしょう。
起立性調節障害だと思っていても、実は背景に別の疾患が隠れていることもありますので、今見られている症状の診断をつけるという意味でも総合内科や一般内科の受診をおすすめします。
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検査費用、受診費用はどれくらい?
起立性調節障害を診断する際、まずは症状や家族歴の問診、基本的な検査である血液・尿検査、胸部レントゲン、心電図を行い、別の疾患の可能性がないかを必ず確認します。
検査の結果に異常はなく、起立性調節障害が疑わしい場合、起立試験(寝ている時と起立後の血圧と脈拍の変動を見るための検査)を行い診断されます。
受診費用ですが、初診の場合には初診料、それに加えて基本的な検査を行い、3割の保険が適応されて概ね5,000円前後だと思われます。血液検査の項目や病院により費用は異なるため、心配であれば受診前に確認すると良いでしょう。
場合によっては、追加で頭部CTやMRIなどの画像検査が行われることもあり、この場合は3割の保険が適用されて概ね5,000~7,000円前後と費用が少し高くなります。
正しく診断をすることで、症状改善への正しい治療につながります。診断のために必要であれば是非検査をおすすめしますが、検査によりどのような結果が得られ、どのような治療法につながるのかを医師と相談しながら必要な検査を進めていきましょう。
以下の記事では、「大人の起立性調節障害の治し方・薬の副作用や市販薬」について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。