起立性調節障害とは

夏休み明け不登校になった場合の対処法・親ができること・NG言動を解説

 

この記事の監修者

医師(匿名)

医師歴:10年
勤務病院:某3次救急病院

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

  • 夏休みに十分休んだはずなのに夏休み明けに子どもが学校に行けなくなった
  • 夏休み明けに不登校になる子どもが増えるのはなぜ?

このような疑問やお悩みの方も少なくないでしょう。

通常の学校生活とは異なる生活リズムで夏休みを過ごしてしまったり、自由な夏休み生活に慣れてしまったことで、夏休み明けに不登校になる子どもは多いですが、それ以外にも原因は多岐に渡ります。

不登校が長引けば、学業や対人関係にも悪影響を及ぼすため、適切な対処法や子どもとの関わり方を知っておくことが非常に重要です。誤って子どもを責めてしまうと関係性が悪化してしまい、事態はより悪化してしまうため注意が必要です。

この記事では、夏休み明けに不登校に陥った子どもへの対処法や、親ができること、やってはいけない言動などについて詳しく解説します。ぜひこの記事を参考に、子どもが再登校できるための環境作りを目指しましょう。

夏休み明けに子どもが不登校になった場合の対処法

夏休み明け、子どもが不登校になった場合にどうすればいいのかわからないという方も多いでしょう。子どもが夏休み明けに不登校に陥ってしまう原因はさまざまですが、どの子どもも心の中では、できることなら登校したいと考えているはずです。

そこで、再登校できるようになるための対処法を5つ紹介します。どれも比較的簡単に実践可能であるため、ぜひ試してみると良いでしょう。また、夏休み明けに限らず、どのタイミングの不登校に対しても有効であるため、不登校に悩む家庭ではぜひ試してみることを勧めます。

乱れた生活リズムを整える

夏休み明けに子どもが不登校になった場合、まずは乱れた生活リズムを整えましょう。夏休み前までは、起床→朝食→通学→授業→昼食→授業→放課後→夕食→就寝、といったように生活リズムが毎日一定です。

しかし、いざ夏休みが始まると起床時間や就寝時間は自分の好きな時間となるため、大幅に生活リズムが乱れ、元に戻すことができなくなってしまい不登校になってしまいます。普段の土日とは違い、夏休みは長期間の休みのため、生活リズムが元に戻りにくいのです。

乱れた生活リズムを整えるためには、夜のスマホいじりやゲームによる夜更かしを控え、早寝早起きと規則正しい食生活を身につけると良いでしょう。

休める時間をさらに確保する

夏休み明けに子どもが不登校になった場合、休める時間をさらに確保することも重要です。「夏休みで十分休んだのにどうして夏休み明けにまた休む必要があるの?と疑問を持つ方もいるかと思いますが、不登校の子どもは多くの場合、エネルギーが切れた状態です。

夏休み前まで毎日勉強・部活動・対人関係・そのほかのさまざまな行事におわれ、頑張る期間や緊張する場面が多いため、夏休みが終わっても心身が回復し切れず、不登校になっている可能性があります。

さらに、夏休み明けには体育祭や文化祭・テストなど、子どもにとって頑張る必要のある行事が多いです。

また、思春期の場合、親子関係の変化によって家庭でも精神的に疲弊している可能性もあります。以上のことから、無理に通学を勧めず、子どもが自分で学校に行きたいと感じるまで一度しっかり休んでみるのも1つの手段です。

宿題や夏休みの課題を終わらせる

宿題や夏休みの課題を終わっていない場合、早めに終わらせるようにしましょう。宿題や夏休みの課題が終わっていないと、登校した時に学校の先生に叱られたり、周囲の子どもに馬鹿にされる可能性があり、それを気にして不登校になる子どもも多いです。

可能であれば、夏休みの前半に宿題を終わらせておくのが理想的です。また不登校の原因がわからないときは、子どもに宿題や課題が終わっているか聞いてみてもいいでしょう。終わっていない場合は、宿題を片付けることで事態が好転する可能性もあります。

海や森などの自然と積極的に触れ合う

夏休み明けに子どもが不登校の場合、海や森などの自然に積極的に連れて行ってあげるのも1つの手段です。夏休み明けに不登校になる子どもは夏休み中も積極的に遊んでいないケースが多く、家にいる時間が多いとリフレッシュできていない可能性もあります。

そもそも不登校なので、外出に対して最初は渋ることもあるかと思いますが、回数を追うごとに徐々に外出に慣れてくれれば不登校を解消できる可能性もあります。また、子どもがリラックスできれば普段は伝えてくれない思いなども聞けるかもしれません。

メリットは多いため、特に夏休み中外出の少ない子どもの場合は、自然に連れて行ってみましょう。

日中に運動を行う

不登校は身体的な病気ではないため、日中は外出できないにしても、屋内でもいいのでできれば運動を行いましょう。運動を行うことで心身ともにリラックスでき、自律神経を整える効果が期待できます。

自律神経が整い、程よい疲労感が体に残ると、夜ぐっすり眠ることができるため、規則正しい睡眠習慣を手に入れることもできます。激しい負荷の運動はかえってよくないため、ストレッチやヨガ、マット運動などがちょうどいいです。

夏休み明けに子どもが不登校になった場合に親ができること

ここまでは、不登校になった子ども自身が行うべきことについて解説してきましたが、子どもだけで不登校を解決するのは限界があり、親御さんのサポートが必須です。

親御さんにしかできないこともたくさんあるため、ここでは、夏休み明けに子どもが不登校になった場合に親ができることを3つ紹介します。

子どもの話を聞く

親御さんが行うべきことの中で最も重要なことは、兎にも角にも子どもの話に耳を傾けることです。どうして学校に登校しないのか問い詰めるよりも、子どもの心理状態や精神状態を会話から読み取ることが、解決のためにも重要なためです。

何気ない会話の中で、子どもが不登校になってしまった原因を見つけることができる可能性もありますし、親子同士の会話によって普段意識することの少ない親子関係を改めて見直すいい機会にもなるでしょう。

一方で、問い詰める様に質問したり、子どもが不登校になった焦りをぶつけてしまうと、子どもはより塞ぎ込んでしまうため、できるだけ子どもが心を開きやすい様に心掛けましょう。

第三者に相談する

次に重要なことは、第三者に相談することです。不登校の子どもを持つ親御さんの中には、自力で解決しようと躍起になってしまう方も少なくありませんが、不登校のことは不登校のプロに相談すべきです。

また相談することで親御さんの精神的負担も軽減できるため、是非第三者への相談を利用しましょう。具体的には、子ども向けメンタルクリニック・自治体の教育相談センター・不登校の親の会などが窓口として適切です。

ネットや電話で遠隔で相談に乗ってくれる様なサービスも以前より増えているため、ぜひ利用してみると良いでしょう。

今の学校以外の選択肢を視野に入れる

夏休み明けの不登校の原因が学校環境にある場合や、少ない出席日数によって進学や進級に問題が生じる場合、今の学校以外の選択肢を視野に入れることも親にできることの1つです。

学力向上のためなら学習塾や家庭教師などの選択肢もありますし、教育システムそのものを変えるなら通信制、もしくは定時制の学校に編入するのも1つの選択肢です。

小・中学生の場合、通信制や定時制はないですが、フリースクールやオンラインスクールなどの不登校支援プログラムという選択肢もあります。

子どもが学校に行きたいと考えているにも関わらず、いまの学校には行けない場合はこれらの選択肢を検討すると良いでしょう。

夏休み明けに子どもが不登校になった場合にやってはいけないNG言動

こども家庭庁の調べによれば、子どもが不登校になる割合は3.2%であり、多くの親御さんは自分の子どもの不登校に慣れてなどいません。そのため、どう対応していいかわからず、つい良くない行動をとってしまう親御さんも少なくありません。

その結果、子どもはさらに追い詰められ、より症状が悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。ここでは、夏休み明けに子どもが不登校になった場合にやってはいけないNG言動を3つ紹介します。

子どもを責める

まず絶対にやっては行けないことは、なぜ学校に行かないのかと子どもを責めることです。不登校の子どもはいわゆるバッテリー切れの状態であり、責めても登校できる様にはなりません。

また子ども自身が学校にいけない原因を自覚できていないことも少なくないため、言及しても子どもを追い詰めてしまうだけの可能性もあります。

学校にいけない子どもを責めるのではなく、困っていることがないか、不安なことはないかと寄り添ってあげる様に心掛けましょう。

原因にこだわりすぎる

問題が生じたとき、まずはその原因を究明し、その原因に沿った解決策を提示するというのが大人のセオリーですが、こと子どもの不登校に対してはNGです。

多くの場合、不登校の原因は1つではなく、複数の要因が重なって生じており、子ども自身がその原因を自覚できていないことも少なくないためです。

原因究明にこだわりすぎると子どもに圧をかけてしまい、かえって良くないため控えましょう。原因究明よりも、これからどうして行くのかを考える方が優先です。

一方で、原因がいじめや精神疾患、虐待などであった場合は無視できません。これらのケースでは、その原因に沿った適切な対応が必要となるため、疑わしい場合は医療機関や学校など、専門家の力を借りることが大切です。

子どもの不登校に囚われる

不登校の子どもを持つ親御さんの中には、子どもの不登校に囚われてしまい、自分の時間や生活を楽しめなくなってしまう方もいます。

何をしていても、頭の中では子どもの不登校の原因や対策を考えてしまい、自分の仕事やプライベートの時間を楽しめなくなってしまうのです。しかし、これは不登校にとって良くありません。

子どもは家庭での親の姿を見て成長するため、親御さんが悩んでいたり塞ぎ込んでしまうと、子供は「外の世界はそんなにもつまらないのか」と感じてしまうでしょう。

そのため、親御さんは親御さんで、自分の生活を充実させることを忘れてはいけません。

夏休み明けに子どもが不登校になる原因

多くの場合、夏休み明けに子どもが不登校になるのは単一の理由ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って生じます。夏休みに入って、夏休み前のハードな学校生活を自覚してしまったり、夏休みで生活習慣が乱れてしまうことが原因としては多いです。

他にも、学校内での対人関係に問題がある・宿題や課題が終わっていない・夏休み明けに参加したくない学校行事があるなど、子供が夏休み明けに不登校になる理由・原因は多岐に渡ります。

先述したように、あまり原因究明にはこだわらず、それよりも今後どうすべきかを子どもと一緒に考えることを優先しましょう。

もしかしたら起立性調節障害かも

夏休み明けに子どもが不登校になった場合、もしかしたら起立性調節障害かもしれません。起立性調節障害とは、特に小学生高学年〜中学生において発症しやすい身体疾患で、急激な身体の発達に対して自律神経の成長が追いつかず、自律神経が乱れてしまう病気です。

自律神経が乱れることでさまざまな症状が出現し、特に午前中や起床時にめまい・体動困難・ふらつき・腹痛・嘔気嘔吐などが出現します。重症化すると通学に支障が出て、不登校に陥ってしまう子どもも少なくありません。

不登校児のなかで起立性調節障害が並存している割合は約30-40%程度と言われており、統計学的には約1.3%の児童が起立性調節障害を並存して不登校になる可能性があることになります。

基本的には自然軽快する病気ですが、約1%の子どもでは重症化することが知られているため、早期発見・早期対応が肝要です。

下記の記事では、子供における起立性調節障害を簡単にセルフチェックする方法が詳しく紹介されているため、まずは下記記事を参考にセルフチェックして見ましょう。

関連記事:起立性調節障害のセルフチェックリスト(子ども)|すぐにできる診断テスト

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

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【無料】起立性調節障害の相談窓口

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