子どもが眠そうにしているのになかなか寝てくれず、悩んでいる保護者の方もいるのではないでしょうか。
睡眠は、記憶の整理や成長ホルモンの分泌、心身の疲労回復など、子どもの成長や発達に関わっています。寝つけない状態が続くと、子どもの体調だけでなく、見守る保護者の負担につながることもあります。
この記事では、子どもが眠いのに寝ない原因や、家庭で取り入れられる対処法、病気が関係している可能性について解説します。
夜なかなか寝つけない状態に加えて、朝の起きづらさや日中の体調不良が続く場合は、起立性調節障害が関係していることもあります。
朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛、腹痛などを伴う場合は、下記のセルフチェックも参考にしてください。

子供が眠いのに寝ないのはなぜ?原因を解説
こちらでは、子供が眠いのに寝ない原因を5つ解説します。
興奮している・遊び足りない
特に、夜遅くまで遊んでいたり、スマートフォンやテレビを見続けていたりすると、脳が刺激されて寝つきにくくなることがあります。
画面の光や動画・ゲームによる刺激は眠りに入る妨げになる場合があるため、就寝前は使用時間を減らし、落ち着いて過ごせる時間を作りましょう。
ストレスや不安を感じている
保育園や幼稚園、小学校での出来事が気になっていたり、不安や緊張を感じていたりすると、リラックスできずに寝られなくなることがあります。
新学期など新しい環境に慣れていない時期などは特に注意が必要です。
体が疲れすぎている
意外かもしれませんが、疲れすぎていると逆に寝つきが悪くなることがあります。これは活動モードの際に活性化する「交感神経」が優位になりすぎて、リラックスしにくくなるためです。
運動をしすぎたり、夜遅くまで活発に動いていたりすると、寝つきが悪くなることがあります。
生活リズムの乱れ
食事や睡眠の時間が日によって大きく異なると、生活リズムが乱れ、夜になっても寝つきにくくなることがあります。
昼寝の時間が長すぎたり、夕方以降に眠ってしまったりすることも、夜の寝つきに影響する場合があります。また、朝の起床時間や就寝時間が一定でないと、体内時計が整いにくくなることがあります。
環境が整っていない
寝室が明るすぎる、周囲の音が気になる、室温が暑すぎる・寒すぎるなど、寝室の環境が合っていないと、寝つきに影響することがあります。
パジャマや布団の肌触り、枕の高さなどが気になり、落ち着いて眠れない子どももいます。
子供が眠いのに寝ない場合に考えられる病気とは?
子供が眠いのに寝ない場合、病気が原因になっていることもあります。
以下のような疾患が考えられるので、症状に当てはまるものがあれば医師に相談することも検討しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に一時的に無呼吸になり、日中の眠気や集中力低下、身体のだるさなどが出現する病気です。
子どもの場合は、扁桃腺やアデノイド(鼻の奥のリンパ組織)が大きいことが原因で起こることが多く、寝ている間に気道が塞がり、呼吸が一時的に止まったり、いびきがひどかったり、朝起きづらそうで日中眠たそうにしていることが多いのが特徴です。
レストレスレッグ症候群
脳内にあるドパミンと呼ばれる神経伝達物質が、鉄分不足など何らかの原因のため、はたらきが低下することが原因と考えられています。
寝る前やじっとしているときに、脚がむずむずする、違和感がある、脚を動かすと楽になるが、じっとするとまた気になる、眠りにつくのが難しい、夜中に目が覚めることがあるなどがよく見られる症状です。
発達障害
自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症などの発達特性がある子どもは、生活リズムの整えにくさや感覚の過敏さ、不安の強さなどから、睡眠の問題を抱えることがあります。
寝つくまでに時間がかかる、夜中に何度も目が覚める、朝起きにくいなど、現れる症状は子どもによって異なります。睡眠の問題が続き、日中の生活にも影響している場合は、かかりつけ医や専門の医療機関に相談しましょう。

子供が眠いのに寝ない場合の対処法とは?
以上を踏まえ、対処法、予防方法について解説していきます。
生活リズムを整える
平日、休日構わず、毎日同じ時間に就寝し起床するようにすることが重要です。特に寝る時間が遅くなり過ぎないように気を付けましょう。昼寝をする場合、遅くても15時までには起きるようにし、夕方以降に昼寝をすることが無いようにしましょう。
また、朝は起床後に太陽の光を浴びるようにしましょう。朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜に眠気が自然と訪れやすくなります。
寝る前の習慣を再確認
毎日同じ流れで就寝の準備をすると、子どもが眠る時間を意識しやすくなることがあります。
たとえば、「夕食後にお風呂に入る」「絵本を読む」「部屋を暗くする」など、家庭で続けやすい就寝前のルーティンを作ってみましょう。
寝る直前のスマートフォンやテレビ、興奮しやすいゲームや遊びは避け、落ち着いて過ごせる時間を作ることも大切です。
寝室の環境を整える
一般的に、部屋が明るいと、眠気を促すメラトニンというホルモンの分泌が減り眠りにくくなります。豆電球や間接照明で少し暗めの環境を作ると良いでしょう。
また、室温は22〜25℃、湿度は50〜60%を目安に、暑すぎたり寒すぎたりすると寝つきが悪くなるので、寝室の環境調整をしてみてください。同時にまくらなどの寝具やパジャマも肌触りが良く心地よいものにすると良いでしょう。
もしかしたら起立性調節障害かも
子どもが夜なかなか眠れない場合は、生活リズムや寝室環境、寝る前の過ごし方などが影響していることがあります。まずは起床時間や就寝前の習慣を見直し、無理のない範囲で生活リズムを整えてみましょう。
一方で、夜の寝つきにくさだけでなく、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛、腹痛などが続く場合は、起立性調節障害が関係していることもあります。
気になる症状がある場合は、下記のセルフチェックも参考にし、症状が続くときは医療機関で相談しましょう。





