子どもが日中も眠っている姿を見て、「成長期だからよく寝るのはあたりまえ」と考える方もいるでしょう。成長期の子どもにとって、十分な睡眠を取ることは大切です。
一方で、睡眠時間が極端に長い、起こしてもなかなか起きられない、強い疲労感が続くといった場合は、睡眠不足や生活習慣の乱れ、心理的なストレス、体調不良などが関係していることがあります。
この記事では、子どもが寝てばかりいるときに考えられる原因と、家庭で確認したいポイント、医療機関へ相談する目安を解説します。
子どもが朝起きられない、午前中に横になっていることが多い場合は、起立性調節障害の症状が関係していることもあります。
気になる症状が当てはまるか確認したい方は、下記のセルフチェックも参考にしてください。

子供が寝てばかりなのは病気?潜んでいるリスクとは?
子どもが日中に寝てばかりいる場合、睡眠不足や生活リズムの乱れが影響していることがあります。
一方で、眠気や倦怠感を引き起こす病気が関係している場合もあるため、ほかの症状や日常生活への影響も確認することが大切です。
過眠症
過眠症とは、夜間に十分な睡眠を取っているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じ、起き続けることが難しくなる状態です。
居眠りによって学校生活や日常生活に支障が出ることもあります。過眠を引き起こす病気の一つに、ナルコレプシーがあります。
日中の強い眠気は、睡眠時間だけでなく、睡眠の質や生活リズムの乱れが関係している場合もあります。
子どもの睡眠状態を確認したい場合は、下記のセルフチェックも参考にしてください。
貧血
酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンが不足することで、体が疲れやすくなり、眠気を感じることがあります。
思春期は成長に伴って鉄分の必要量が増えるため、食生活や月経などの影響で鉄分が不足することがあります。
思春期の貧血については、下記の記事も参考にしてください。
うつ病や適応障害
子どもでも、学校生活や人間関係、環境の変化などによる心理的な負担から、心身の不調が現れることがあります。
気分の落ち込みや意欲の低下だけでなく、眠る時間が長くなる、朝起きられない、疲れやすいといった変化が見られる場合もあります。
思春期のうつ病については、下記の記事も参考にしてください。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンは甲状腺で産生・分泌されるホルモンで、全身の代謝を活発にするホルモンです。甲状腺ホルモンが不足すると、全身の代謝が低下し、疲れやすさや眠気が増すことがあります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が一時的に止まったり浅くなったりすると、十分に眠ったつもりでも睡眠の質が低下し、日中の眠気につながることがあります。
子どもでは、アデノイドや扁桃の肥大などが関係している場合があります。
感染症や慢性疾患
インフルエンザ、ウイルス感染症、腎炎などの病気では、体がエネルギーを回復しようとするために長時間の睡眠が必要になることがあります。
子供が寝てばかりの原因とは?
今の子どもたちは学校生活や部活動、そして習い事も多くされている場合も多く、本当に忙しいと思います。生活習慣や睡眠のサイクルが容易に乱れやすく、ストレスを抱え込みやすい状況とも考えられます。
病気の可能性については上記でお話しましたので、その他の基本的な原因について解説していきます。
疲労やストレス
学校生活や運動での疲労、心理的ストレスが原因で過剰に眠ってしまうことがあります。
特に学業や人間関係による心理的な負担が大きい場合は、意欲が低下し、横になったり眠ったりする時間が増えることがあります。
生活習慣の乱れ
徹夜で勉強をする、夜更かしや長時間のスマートフォン使用などで体内時計・睡眠サイクルが乱れ、昼間に過度に眠くなることがあります。
夜に眠れず朝起きられない状態が続く場合は、単なる夜更かしではなく、体調不良によって睡眠リズムが後ろにずれている可能性もあります。
昼夜逆転して眠れない時の対処法については、下記の記事も参考にしてください。
栄養の偏り
鉄分やビタミン不足などが原因で、エネルギー不足や慢性的な疲労を引き起こす場合があります。
特に思春期の場合は、鉄分などの栄養素の需要が増えており、気付かぬうちに不足してしまうこともあるので注意が必要です。

子供が寝てばかりいる場合の対処法
こちらでは、子供が寝てばかりいる場合の対処法を解説していきます。
生活習慣の再確認
就寝時刻や起床時刻が大きくずれていないか、必要な睡眠時間を確保できているかを確認しましょう。
就寝前のスマートフォンやゲームの使用は入眠を妨げることがあるため、使用時間や置き場所を家族で相談しながら調整する方法があります。
栄養バランスの改善
鉄分やビタミンB群、たんぱく質などを含む食品を取り入れ、無理のない範囲で食事のバランスを整えましょう。
食欲低下が続く場合や、食事だけで十分な栄養を取ることが難しい場合は、医療機関で相談してください。
子どもの負担や悩みを確認する
学校生活や友人関係などで困っていることがないか、子どもの様子を見ながら話を聞きましょう。ただし、無理に聞き出そうとせず、話しやすい環境をつくることが大切です。
体調に問題がなければ、軽い運動やストレッチ、趣味を楽しむ時間が気分転換につながることもあります。
医療機関の受診
疲労感や過眠が続く場合、小児科や内科などの医療機関へ相談しましょう。
症状や年齢に応じて、睡眠を専門とする医療機関や児童精神科などを案内されることがあります。
もしかしたら起立性調節障害かも
特に子供が午前中に寝てばかりいる場合、起立性調節障害かもしれません。
起立性調節障害では、自律神経の働きが乱れ、起床時や立ち上がったときの血圧・心拍数の調整がうまくいかないことがあります。思春期の子どもに多く、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛、腹痛など、さまざまな症状が現れます。
朝は身体を起こすことが難しく、起きたあとも強いだるさや眠気が続くことがあります。そのため、午前中は横になって過ごす時間が長くなる場合があります。
午後から夕方にかけて体調がよくなる子どももいますが、症状の現れ方や程度には個人差があります。
午前中を中心に起きられない状態が続き、立ちくらみや倦怠感、頭痛、腹痛なども見られる場合は、起立性調節障害が関係していることがあります。
セルフチェックは症状を整理するための参考として活用し、気になる状態が続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、医療機関で相談しましょう。









