起立性調節障害とは

男性で寝ても寝ても眠いのはなぜ?原因・考えられる病気・対処法を解説

2025年2月16日

 

この記事の監修者

医師(匿名)

医師歴:10年
勤務病院:某3次救急病院

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

  • 寝ても寝ても日中我慢できないくらい眠い
  • 眠気で日中の仕事や学業に支障をきたしている

このようなお悩みをお持ちの方も少なくないでしょう。

寝ても寝ても日中に眠い場合は、睡眠時間の不足や生活リズムの乱れ、就寝環境などが関係している可能性があります。こうした状態が長く続くと、仕事や学業、日常生活に影響するため、まずは睡眠時間や生活習慣を確認することが大切です。

一方で、十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず強い眠気が続く場合は、睡眠障害、服用している薬の影響、うつ病などの病気が関係している可能性もあります。

特に男性では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群がみられることがあります。大きないびきや睡眠中の無呼吸、起床時の頭痛などを指摘されている場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

この記事では、男性で寝ても寝ても眠い場合に考えられる原因や病気、対処法について詳しく解説します。ご自身の睡眠や生活習慣を見直し、必要に応じて受診する際の参考にしてください。


日中の強い眠気が続き、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感などもみられる場合は、起立性調節障害が関係していることもあります。

朝起きられない症状や立ちくらみ、倦怠感などを伴う場合は、起立性調節障害のセルフチェックも参考にしてください。

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

男性で寝ても寝ても眠いのはなぜ?原因を解説

男性で寝ても寝ても眠い場合、自身の生活習慣の乱れや、睡眠に対する誤った認識が原因であることが多いです。睡眠の質は日常生活の通信簿のようなもので、日常生活の質次第で睡眠の質も左右されます。

そこで、ここでは男性で寝ても寝ても眠い場合の原因を5つ紹介します。どれも比較的簡単に改善できるため、当てはまる方はぜひこれを機に生活を見直しましょう。

就寝環境が合っていない

男性で寝ても寝ても眠い場合、就寝環境が身体に合っていない可能性があります。睡眠中の光や音、室温などは睡眠に影響するため、長く寝ても十分な休養感が得られないことがあります。

硬すぎる、もしくは柔らかすぎるマットレス、高さの合わない枕、不快に感じる寝室の湿度や温度、睡眠中の光や音など、睡眠を妨げる要因はさまざまです。

寝具の合い方には体格や寝姿勢による個人差があります。起床時に首や肩、腰などの痛みがある場合は、寝具が身体に合っているか確認してみましょう。

遮光カーテンや耳栓、エアコンなども必要に応じて活用し、眠りやすい環境を整えることが大切です。

入眠直前の入浴や運動

入浴や運動が睡眠の質を向上させると認識されている方が多いですが、これは半分正解で半分間違いです。確かに入浴や運動は良質な睡眠のためには重要ですが、実施する時間次第で睡眠の質を低下させる可能性があります。

就寝直後から深部体温が一気に低下することで良質な睡眠を得られることが知られており、通常は運動や入浴によって深部体温が上がった状態だと就寝後に深部体温が低下する振り幅が大きくなり、より良い睡眠が得られます。

しかし、就寝直前の入浴や運動は就寝後にも深部体温が上がった状態からなかなか下がらず、かえって睡眠の質が低下してしまうのです。そのため、少なくとも就寝の2時間以上前には運動や入浴は終わらせておくべきです。

暴飲暴食

男性で寝ても寝ても眠い場合、暴飲暴食が原因の可能性が挙げられます。暴飲暴食をすると食事の消化吸収によって代謝が上がり、深部体温が低下しにくくなるため、睡眠の質が低下します

また、就寝前まで暴飲暴食を行うと胃が膨らみ、肺が広がりにくくなるため、睡眠中に十分な酸素を取り込むことができなくなり、睡眠の質がやはり低下するため注意が必要です。

就寝直前の暴飲暴食は避け、少なくとも就寝の4時間以上前には食事を終わらせておくと良いでしょう。

アルコールやカフェインの多量摂取

アルコールやカフェインを多量摂取すると寝ても寝ても眠くなる可能性があるため、注意が必要です。これは、アルコールやカフェインにはそれぞれ睡眠の質を低下させる作用があるためです。

アルコールには催眠作用があり、最初は眠気を誘う作用がありますが、その後アルコールを代謝する過程で発生する代謝産物「アセトアルデヒド」には中枢神経系の覚醒作用があるため、結果として夜間に中途覚醒してしまう可能性が高まります。

また、アルコールには利尿作用もあるため、夜間にトイレに行くたくなって起きてしまうことで睡眠の質が低下します。次に、カフェインにはアデノシンと呼ばれる物質を阻害して中枢神経系を刺激する作用があるため、やはり覚醒作用があり注意が必要です。

より良い睡眠を得るためにも、どちらも就寝直前の摂取は控えましょう。

サーカディアンリズムの乱れ

男性が寝ても寝ても眠い場合、サーカディアンリズムが乱れている可能性があります。サーカディアンリズムとは体内時計のことで、通常は1日24時間のところ、サーカディアンリズムは1日25時間刻みと言われています。

その仮定で考えると、毎日1時間ずつ寝る時間や起きる時間は後ろにずれ込むはずです。しかし、実際には私たちは毎日同じような時間に寝て、同じような時間に起きています。

これは、毎日サーカディアンリズムと現実の時間のずれが修正されているからであり、修正するためには朝に太陽光を浴びたり、朝食を摂取するなど、規則正しい生活が必要です。

出不精になったり、土日だけ寝溜めするような生活を繰り返すとサーカディアンリズムが大きく乱れ、日中に眠気が襲ってくるようになってしまうため、注意が必要です。

男性で寝ても寝ても眠い場合に考えられる病気とは?

男性で寝ても寝ても眠い場合、上記のような生活習慣の問題以外に、何らかの病気に罹患している可能性もあります。病気による眠気の場合、セルフケアでの改善は困難であり、病状の悪化とともに眠気も悪化していく可能性があるため、注意が必要です。

早期発見・早期治療が重要となるため、ここでは眠気の原因となる疾患を4つ紹介します。

うつ病

男性で寝ても寝ても眠い場合は、うつ病が関係している可能性があります。

うつ病の原因は完全には解明されておらず、心理的・社会的・身体的な要因などが複雑に関係し、脳の働きに変化が生じると考えられています。

主な症状としては、気分の落ち込み、興味や喜びの低下、疲れやすさ、集中力の低下、食欲の変化、不眠または過眠などが挙げられます。男性では、気分の落ち込みよりもイライラや飲酒量の増加などが目立つ場合もあります。

眠気だけでうつ病と判断することはできませんが、気分の落ち込みや意欲の低下などが続き、仕事や日常生活に影響している場合は、精神科や心療内科などへ相談しましょう。

「消えたい」「死にたい」と考えることがある場合は、一人で抱え込まず、早急に周囲の人や医療機関へ相談することが重要です。

うつ病の人にみられる行動や、周囲が気づきやすい変化について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

睡眠時無呼吸症候群

男性で寝ても寝ても眠い場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返す病気です。

無呼吸や低呼吸が起こるたびに、呼吸を再開するための覚醒反応が生じます。本人が目覚めたことを覚えていなくても睡眠が繰り返し分断されるため、十分な休養感が得られず、日中の強い眠気につながります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群では、肥満によって首周りに脂肪が蓄積し、気道が狭くなることが主な要因の一つです。一方、肥満がなくても、小顎、舌が大きい、扁桃やアデノイドが大きいなど、気道の形態によって発症する場合があります。

主なサインには、大きないびき、睡眠中の無呼吸、夜間の頻尿、起床時の頭痛、日中の眠気などがあります。

長期間放置すると、高血圧や心血管疾患、脳血管障害などのリスクが高まる可能性があるため、家族からいびきや無呼吸を指摘された場合は、呼吸器内科や睡眠外来などへ相談しましょう。

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

甲状腺機能低下症

男性で寝ても寝ても眠い場合、甲状腺機能低下症を発症している可能性があります。甲状腺機能低下症とは、何らかの原因で甲状腺の機能が低下し、代謝を司る甲状腺ホルモンの分泌が減少することで代謝機能が低下する病気です。

甲状腺ホルモンは全身の代謝機能を司っているため、分泌が減少することで無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などの症状をきたします。

また、症状が進行すると精神活動の低下によって傾眠傾向になり、眠気が強くなります。甲状腺機能低下症の場合、甲状腺ホルモンの補充など、適切な治療を行えば症状の改善も見込めるため、疑わしい場合は必ず医療機関に受診しましょう。

ナルコレプシー

男性で寝ても寝ても眠い場合は、ナルコレプシーなどの中枢性過眠症が関係している可能性があります。

中枢性過眠症とは、極端な睡眠不足や睡眠を妨げるほかの病気がないにもかかわらず、日中に著しい眠気が現れる睡眠障害です。ナルコレプシーは中枢性過眠症に含まれる病気の一つです。

ナルコレプシーでは、日中の強い眠気や居眠りを繰り返します。タイプ1では、覚醒を維持するオレキシンという物質の働きが低下していることが知られています。

眠気以外には、笑いや驚きなどの感情をきっかけに突然筋肉の力が抜ける情動脱力発作、入眠時や覚醒時の幻覚、睡眠麻痺、夜間睡眠の分断などがみられることがあります。ただし、すべての人にこれらの症状が現れるわけではありません。

診断には、夜間の睡眠状態を調べる終夜睡眠ポリグラフ検査や、日中の眠気を客観的に評価する反復睡眠潜時検査などが必要です。

日中に我慢できないほどの眠気がある場合は、運転や高所作業、機械の操作などを控え、睡眠外来などの専門医療機関へ相談しましょう。

ナルコレプシーと睡眠不足による眠気の違いについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

男性で寝ても寝ても眠い場合の対処法とは?

男性で寝ても寝ても眠い場合、通勤や日中の仕事に支障をきたし、また家族にも負担をかけてしまうため、早期に対処することが重要です。
ここでは、男性で寝ても寝ても眠い場合の対処法を3つ紹介します。

生活習慣を整える

寝ても寝ても眠い場合は、まず睡眠時間や生活リズムを確認しましょう。就寝時刻と起床時刻、夜中に目覚めた回数、昼寝、飲酒やカフェインの摂取などを記録すると、眠気に関係する生活習慣を把握しやすくなります。

起床時刻をできるだけ一定にし、起床後は朝の光を浴びましょう。日中には無理のない範囲で身体を動かし、夕方以降はカフェインを控えることも大切です。

就寝前までスマートフォンやパソコンを使用していると、明るい光や動画、SNSなどの刺激によって寝つきが悪くなる場合があります。また、使用時間が延びることで睡眠時間そのものが短くなることもあります。

目安として就寝の1~2時間前から使用時間を減らし、使用する場合は画面の明るさを下げるなどの工夫をしましょう。

就寝環境を整える

生活習慣を整えても改善しない場合は、就寝環境を整えましょう。身体の体格に合った寝具を揃え、遮光のためのカーテンや防音のための耳栓なども購入を検討すると良いでしょう。

また、湿度や温度はエアコンや加湿器・除湿機で調整できるため、季節に合わせて最適な温度・湿度を保ちましょう。

医療機関を受診する

十分な睡眠時間を確保しても強い眠気が続く場合や、仕事・学業に支障が出ている場合は、医療機関を受診しましょう。

大きないびきや睡眠中の無呼吸を指摘されている場合は、呼吸器内科や耳鼻咽喉科、睡眠外来などが受診先の候補です。気分の落ち込みや意欲の低下が続く場合は、精神科や心療内科などへの相談を検討します。

寒がりやむくみ、体重増加、便秘などを伴う場合は、内科で甲状腺機能などを確認してもらうとよいでしょう。

また、薬の副作用として眠気が現れる場合もあります。処方薬や市販薬、サプリメントを含め、使用しているものを医師や薬剤師へ伝えましょう。薬は自己判断で中止・減量しないでください。

我慢できないほどの眠気がある間は、車の運転や危険を伴う作業を控え、できるだけ早く受診しましょう。

もしかしたら起立性調節障害かも

寝ても寝ても眠い男性は、もしかしたら起立性調節障害の可能性もあります。起立性調節障害とは、身体の急激な成長に対して自律神経の成長が追いつかず、自律神経のバランスが乱れることで動悸や発汗など、さまざまな症状をきたす疾患です。

本来朝に活性化すべき交感神経が活性化してこないため、身体が起床後や午前中に活動モードに切り替わらず、寝ても寝ても倦怠感や眠気が残ってしまいます。その結果、仕事に支障をきたしてしまうこともあるため、注意が必要です。

逆に、午後や夕方になると徐々に遅れて交感神経が活性化してくるため、本来副交感神経が活性化することで眠くなるはずの夜間に、興奮してしまい眠れなくなってしまうのです。その結果、さらに翌日の午前中は眠気が強まってしまう負のスパイラルに陥ります。

発症後、早期対策できなければ仕事や通勤が困難となり、日常生活に大きな支障をきたしてしまうため、早期発見・早期治療が肝要です。

本記事で紹介した病気とは異なり、起立性調節障害の場合は午後や夕方に元気になる傾向があるため、当てはまる場合は起立性調節障害を疑いましょう。

下記の記事では、大人における起立性調節障害のセルフチェック方法を詳しく紹介しています。ぜひ下記の記事を参考に早期発見に努めましょう。

また、起立性調節障害は身体が急激に発達する時期に発症しやすいため、大人よりも子どもで発症しやすい病気です。

下記の記事では、子どもにおける起立性調節障害のセルフチェック方法を詳しく紹介しているため、ぜひ参考にして早期発見に努めましょう。

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

トトノエライトプレーン

【無料】起立性調節障害の相談窓口

関連記事:起立性調節障害とは

・起立性調節障害の子供に親ができること・治療法・治った方の事例

・起立性調節障害の方の体験談

・起立性調節障害が治った人の声

・起立性調節障害における「光療法」効果や仕組みを解説

・起立性調節障害の原因は?発症期間や発症しやすい人の特徴

・起立性調節障害の症状を小中高生別に解説|重症・中等症・軽症の事例

・起立性調節障害患者の血圧数値はどれくらい?測定方法なども紹介

・起立性調節障害 6つの種類とその特徴【医師解説】

・起立性調節障害 重症での入院基準は?入院中の治療や期間を紹介

・起立性調節障害の子供はどうして遊びには行けるの?

・起立性調節障害はいつまで続くの?治療期間とは

・起立性調節障害は治る病気?それとも治らない?

・起立性調節障害に効果的な薬はある?その種類や薬物療法について解説

・起立性調節障害が「難病指定」されない理由|今後指定される可能性について解説

・季節や気圧によって起立性調節障害の症状が悪化|対応方法や原因を解説

・小学生でも起立性調節障害になる?原因や主な症状とは

・中学生の起立性調節障害。原因・症状・生活への影響・うつ病との違いとは

・高校生の起立性調節障害。原因・症状・うつ病との違いとは

・起立性調節障害のセルフチェックリスト(子ども)|すぐにできる診断テスト

・大人の起立性調節障害セルフチェック項目|診断テスト

・大人の起立性調節障害について

・全記事の一覧

関連記事:子どもへの対応

起立性調節障害に対応している病院紹介
本コンテンツは一般社団法人 起立性調節障害改善協会が独自に制作しています。メーカー等から商品・サービスの無償提供を受けることや広告を出稿いただくこともありますが、メーカー等はコンテンツの内容やランキングの決定に一切関与していません。当協会では編集ポリシーに則って製品・サービスを紹介しており、企業等の意見を代弁するものではありません。当記事では正確な情報提供に努めておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。サイト内に表示している広告については、広告掲載ポリシーをご覧ください。当記事で記載している価格は全て税込み表記です。記事内容についてのご意見・誤字脱字のご指摘はお問い合わせフォームからお寄せください。

-起立性調節障害とは