起立性調節障害とは

不安障害の治し方とは?治療する上でやってはいけないNG言動を解説

この記事の監修者

医師 錦惠那

医師 錦 惠那

内科一般・腎臓内科・透析科・産業医
保有資格:日本内科学会内科専門医・日本医師会認定産業医
2018年から起立性調節障害患者の診療を行い、累計30人以上の起立性調節障害患者を担当。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

不安障害は日常生活に支障が出るほど不安や恐怖が大きくなり、特に特定の状況や行動に対して発作が起こるのが特徴です。一般的には、治療にはある程度の期間が必要になるので、治療の大まかな進め方について知っておくと安心できると思います。

「不安障害と診断されたけど、どうしたらいいかわからない」と悩まれている方も多いと思います。こちらの記事では、不安障害の治し方、及びやってはいけない言動について解説していきます。

不安障害の治し方とは

不安障害の治療方法はそれぞれの症状や状態によって異なりますが、一般的に薬物療法と心理療法の大きく2つに分けられます。また、生活習慣の改善もとても重要になります。これらのアプローチを組み合わせて治療していきます。

薬物療法

不安が強く日常生活に支障をきたす場合、薬物療法が行われることがあります。

抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)

即効性がありますが、長期間の使用は依存リスクがあるため、短期的な利用が推奨されます。必ず医師と相談して治療を行いましょう。

抗うつ薬(SSRIやSNRI)

長期的に使用することで、不安を軽減し、再発防止にも効果があります。

心理療法

心理療法としては、下記の3つが挙げられます。

認知行動療法(CBT)

認知行動療法は、不安を引き起こす考え方や行動パターンを認識し、それを修正する手法です。

特に、根拠のない不安や恐怖を現実的な思考に置き換える練習を行います。

曝露療法(エクスポージャー療法)

不安や恐怖を引き起こす状況に少しずつ触れることで慣れさせ、反応を減らしていきます。

マインドフルネス療法

「今、この瞬間」に集中することで、過去や未来の不安から解放され、ストレスの軽減、集中力の強化などの効果が期待できます。

生活習慣の改善

健康な身体と精神を作るには、食事、運動、睡眠など整った日常生活がとても重要です。

不安症状の軽減にも大きく役立ちますので、日常生活を見直してみましょう。

十分な睡眠

睡眠不足は不安を悪化させます。睡眠時間、睡眠の質を改善しましょう。

運動習慣

有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、ヨガなど)は、ストレスホルモンを減少させ、不安を和らげます。

定期的な運動習慣をつけましょう。

バランスの取れた食事

糖質、タンパク質、脂質の3大栄養素にミネラルなどを取り入れたバランスの良い食事をしましょう。

カフェインやアルコールの過剰摂取は不安を増大させる可能性があるため、控えるようにしましょう。

リラクゼーション

深呼吸、瞑想、ストレッチなどでリラックスする時間を持つことが大切です。

家族や友人に相談する

信頼できる人に気持ちを話すだけでも、心が軽くなることがあります。

不安障害を治す上でやってはいけないNG言動

ここからは、不安障害を治す上でやってはいけないNG言動を3つ解説します。

自分を責めること

「こんなことで不安になる自分はおかしい」と自分を否定しないようにしましょう。

不安障害は心や身体の状態によって引き起こされるもので、自己責任ではありません。自己批判はさらにストレスを高め、回復を妨げる可能性があります。

完璧を求めること

「早く完全に治さなければならない」と焦ったり、「絶対に不安を感じたくない」と考えすぎると、かえってプレッシャーになります。

回復には時間がかかる場合が多いので、ゆっくりと良くなっていくことを受け入れましょう。

一人で抱え込むこと

周囲に相談せず、一人で不安を乗り越えようとするのは負担が大きすぎます。

適切なサポートを受けることは、治療の重要な一部です。信頼できる家族、友人、または専門家に気持ちを話しましょう。

自己流の治療に頼ること

専門家のアドバイスを無視して、自分だけで治療方法を試すのは危険です。

特に、薬を自己判断でやめたり減らしたりするのは避けましょう。症状が悪化したり再発する可能性があります。必ず専門医とともに治療をすすめましょう。

もしかしたら起立性調節障害かも

不安障害は、色々な状況や物事に対し不安を抱き、頭痛、動悸、倦怠感、めまい、腹痛など様々な体調不良が現れることもしばしばあります。身体の不調が色々と出現する病気に起立性調節障害というものがあり、思春期の子どもに特に多い病気で、注意が必要です。

起立性調節障害は自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、めまいやふらつき、頭痛、腹痛、だるさ、不眠など様々な症状が見られます。

ご自身では不安障害だと思っていても、実は起立性調節障害であったということもあります。身体の不調、不安などの心の不調が見られる場合は、一度セルフチェックをして確認することをおすすめします。

下記の記事では、起立性調節障害のセルフチェックについて解説しておりますので、是非ご一読ください。

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