夜になると気持ち悪くなる場合も、食事の内容や時間、疲労、ストレスなどが関係していることがあります。また、症状が繰り返す場合は、機能性ディスペプシアや月経前症候群(PMS)などの病気が隠れている可能性もあります。
起立性調節障害(OD)でも吐き気が現れることはありますが、夜間の吐き気だけで起立性調節障害の可能性が高いとはいえません。朝起きられない、立ちくらみ、頭痛、倦怠感など、ほかの症状も併せて確認することが大切です。
そこで本記事では、夜になると気持ち悪くなる原因や考えられる病気、主な対処法について分かりやすく解説します。
夜になると気持ち悪くなる症状が続く場合、体調や生活習慣の変化だけでなく、起立性調節障害が関係していることもあります。
吐き気に加えて、朝起きられない、立ちくらみや倦怠感などの症状も伴う場合は、下記のセルフチェックも参考にしてください。
夜になると気持ち悪くなる原因

吐き気の原因は多岐にわたり、症状が現れる時間帯だけで原因を判断することは困難です。
夜に吐き気が現れる場合は、夕食の食べ過ぎや脂肪分の多い食事、飲酒、食後すぐに横になることなどが関係している可能性があります。また、1日の疲労やストレスが夜に強く感じられ、吐き気や胃の不快感として現れることもあります。
吐き気は胃腸の働きに問題がある場合だけでなく、服用している薬の副作用、片頭痛、めまい、月経に伴う体調変化などによっても起こります。
胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃食道逆流症などがある場合は、みぞおちの痛みや胸焼け、胃もたれなどを伴うことがあります。症状は常に現れるとは限らず、食事や姿勢によって夜間に強くなる場合もあります。
ストレスや自律神経の働きも胃腸の運動や知覚に影響するため、吐き気の原因となることがあります。ただし、「夜の吐き気=ストレスや自律神経の乱れ」と決めつけることはできません。
吐き気が続く場合は、症状が現れる時間や食事との関係、月経周期、服用している薬、ほかに伴う症状などを記録しておくと、原因を確認する際に役立ちます。
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夜になると気持ち悪くなるときに考えられる病気とは

夜になると気持ち悪くなる場合は、機能性ディスペプシアや月経前症候群(PMS)などが関係している可能性があります。ここでは、主な病気について解説します。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシアとは、検査をしても症状の原因となる明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胃もたれや早期満腹感、みぞおちの痛み、胃の不快感などが続く病気です。吐き気を伴うこともあります。
胃の運動や知覚の異常、胃酸、食事、ストレスなど、複数の要因が関係すると考えられています。特に食後に症状が現れる場合は、夕食後から夜にかけて吐き気や胃もたれを感じることがあります。
対処法としては、食べ過ぎや脂肪分の多い食事を避け、一度に食べる量を減らすなど、症状に合わせて食事を調整します。必要に応じて、胃酸を抑える薬や胃の運動を整える薬などが使用されます。
月経前症候群(PMS)
月経前症候群(PMS)とは、月経開始の3~10日前に精神的・身体的な症状が現れ、月経が始まると軽減または消失する状態です。
イライラや気分の落ち込み、不安、眠気、集中力の低下などの精神症状に加えて、腹痛や頭痛、むくみ、食欲の変化、吐き気などの身体症状が現れることがあります。
原因は明確に解明されていませんが、排卵後に起こる女性ホルモンの変動が関係していると考えられています。毎月同じ時期に症状が現れる場合は、月経周期との関係を記録しておきましょう。
症状によっては、低用量ピルなどのホルモン療法や薬物療法が行われることもあるため、日常生活に支障がある場合は婦人科へ相談してください。
自律神経の働きに伴う不調
疲労やストレス、睡眠不足などによって自律神経の働きが不安定になると、胃腸の運動や胃の知覚に影響し、吐き気や胃もたれなどが現れることがあります。
ただし、「自律神経失調症」という言葉は幅広い症状に使われており、吐き気の原因となるほかの病気を除外することも重要です。症状が続く場合は、ストレスだけが原因と判断せず、医療機関へ相談しましょう。
起立性調節障害
起立性調節障害は、起立時の血圧や心拍数などを調節する働きがうまく機能せず、立ちくらみやめまい、頭痛、倦怠感、吐き気などが現れる病気です。
主に小学校高学年から中学生ごろに多く、朝起きられない、午前中に調子が悪い、立っていると気分が悪くなるといった症状がみられます。夜間の吐き気だけで起立性調節障害と判断することはできませんが、これらの症状も伴う場合は可能性の一つとして考えられます。

これらの病気や不調は、成人だけでなく小学生高学年や中学生にもみられることがあります。
また、吐き気に加えて、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感などの症状がある場合は、起立性調節障害(OD)が関係している可能性もあります。
もしかしたら起立性調節障害かも

起立性調節障害は、立ち上がったときの血圧や心拍数などを調節する働きがうまく機能せず、さまざまな症状が現れる病気です。
主な症状には、朝起きられない、立ちくらみ、めまい、頭痛、倦怠感、動悸、腹痛、吐き気などがあります。症状は朝から午前中に強く、午後になると改善する傾向がありますが、生活リズムや食事、疲労などの影響によって夜に吐き気を感じる場合もあります。
ただし、夜の吐き気だけで起立性調節障害の可能性が高いとはいえません。朝の起床困難や起立時の立ちくらみ、午前中の体調不良などもみられる場合は、起立性調節障害の可能性を考えましょう。
夜になると気持ち悪くなるときの治療法

夜の吐き気に対する治療法は、原因となる病気によって異なります。食事や睡眠などの生活リズムを整え、疲労やストレスによる負担を軽減することも大切ですが、それだけでは改善しない場合もあります。
起立性調節障害は、起立時の血圧や心拍数などを調節する働きがうまく機能しないことで、さまざまな症状が現れる身体疾患です。
治療では、水分・塩分摂取や起立時の工夫、適度な運動などの非薬物療法を基本とし、症状や重症度によっては内服薬による治療や環境調整を組み合わせることもあります。
下記記事では、起立性調節障害のセルフチェック方法が詳しく解説されています。気になる方はぜひ参考にしてください。
起立性調節障害の治し方や、家庭でできる対策について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
【参考】
小児心身医学会ガイドライン













