電車で立っていると気持ち悪くなり、冷や汗まで出てきた場合は、無理をせず、まず安全を確保することが大切です。
長時間の立位や混雑、暑さ、空腹などをきっかけとした一時的な気分不良の場合もありますが、貧血や低血圧、血管迷走神経反射などが関係している可能性もあります。
また、電車内ですぐに降りられないことへの不安から、動悸や吐き気、冷や汗などが現れるパニック症や、立っていることで症状が強くなる起立性調節障害(OD)なども考えられます。
症状を繰り返すと、通勤や通学、仕事、部活動などに支障が出ることもあります。原因を自己判断せず、症状の現れ方に応じた対応を取ることが大切です。
そこで本記事では、電車で立っていると気持ち悪くなり、冷や汗が出る原因や考えられる病気、主な対処法について分かりやすく解説します。
「電車で立っていると気持ち悪い 冷や汗がでる」
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電車で立っていると気持ち悪い・冷や汗が出る原因
電車で立っていると気持ち悪くなり、冷や汗が出る原因として、長時間の立位による血圧低下や血管迷走神経反射、脱水、空腹、貧血、精神的な緊張などが考えられます。
立っている間は、重力によって血液が下半身にたまりやすくなります。通常は自律神経の働きによって血管が収縮し、心拍数などが調節されることで、心臓や脳への血流が保たれます。
しかし、長時間立っていることや暑さ、脱水、疲労などをきっかけに血圧や心拍数が低下すると、吐き気や冷や汗、めまい、目の前が暗くなるなど、失神する前の症状が現れることがあります。
また、貧血によって全身へ酸素を運びにくくなっている場合や、空腹や糖尿病治療薬などによって血糖値が下がった場合にも、倦怠感や冷や汗、ふらつきなどが現れる可能性があります。
電車内の混雑や暑さ、すぐに降りられないことへの不安が強い場合は、過呼吸やパニック発作によって動悸、息苦しさ、吐き気、冷や汗などが現れることもあります。
このように、同じ症状でも原因はさまざまです。症状が出た時間や乗車前の食事・水分摂取、立っていた時間、動悸や胸痛の有無などを確認しておくと、原因を調べる際に役立ちます。

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電車で立っていると気持ち悪い・冷や汗が出る場合に考えられる病気

電車内で気分が悪くなり、冷や汗が出る場合は、血管迷走神経反射や貧血、パニック症、低血圧などが関係している可能性があります。ここでは、主な病気や状態について解説します。
血管迷走神経反射
血管迷走神経反射とは、長時間の立位や暑さ、疲労、脱水、空腹、痛み、緊張などをきっかけに、血圧や心拍数が急激に低下する状態です。
失神する前に、吐き気や冷や汗、顔色が悪くなる、目の前が暗くなる、腹部の不快感などが現れることがあります。
前兆を感じた場合は我慢せず、すぐに座るか、可能であれば横になってください。繰り返し失神する場合は、ほかの病気が隠れていないか医療機関で確認することが大切です。
貧血
貧血とは、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンが減少し、全身へ十分な酸素を届けにくくなった状態です。
貧血になると、疲れやすさや息切れ、動悸、めまい、立ちくらみなどが現れます。長時間立っていることで気分不良が強くなる場合もありますが、「血液量と血液の質が同時に低下する」というわけではありません。
小児や思春期では、身体の成長に伴って鉄の必要量が増えます。特に月経のある女子では、月経による出血も鉄不足の原因になります。
食事では赤身肉やレバー、魚介類、大豆製品などから鉄を摂取できます。ただし、食事だけでは改善しない場合もあるため、貧血が疑われる場合は血液検査を受けましょう。
貧血のセルフチェックについては、下記の記事も参考にしてください。
パニック症
パニック症では、急激な不安とともに、動悸や息苦しさ、めまい、吐き気、冷や汗などを伴うパニック発作が繰り返し現れます。
発作に対して「このまま死んでしまうのではないか」と感じるほど強い恐怖を覚えることもあります。また、再び発作が起きることへの不安から、電車やバスなど、すぐに逃げたり助けを求めたりすることが難しい場所を避けるようになる場合があります。
パニック症は、身体的な病気が見つからない場合に単純な消去法だけで診断するものではありません。発作の症状や繰り返し方、発作への不安、行動への影響などを確認した上で診断されます。
動悸や息苦しさがある場合は、まず貧血や不整脈、甲状腺疾患などがないか確認することも大切です。
起立性調節障害とパニック障害の関係について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
低血圧
低血圧では、脳などへの血流が一時的に保たれにくくなり、立ちくらみやめまい、吐き気、倦怠感などが現れることがあります。
原因として、脱水や出血、服用している薬、心臓や内分泌系の病気、自律神経の異常などが挙げられます。小児では、脱水や食事制限、起立性調節障害などが関係する場合もあります。
血圧が低くても症状がない方もいるため、血圧の数値だけでは判断できません。症状が続く場合は医療機関へ相談しましょう。
もしかしたら起立性調節障害かも
電車内で立っていると気持ち悪くなり、冷や汗が出る場合は、起立性調節障害が関係している可能性もあります。
起立性調節障害は、立ち上がったときの血圧や心拍数などを調節する働きがうまく機能せず、立ちくらみやめまい、頭痛、倦怠感、動悸、吐き気などが現れる病気です。
通常は、立ち上がると自律神経の働きによって下半身の血管が収縮し、心拍数などが調節されることで、心臓や脳への血流が保たれます。
起立性調節障害では、循環血液量や心臓の働き、末梢血管、自律神経などが関係し、起立時の循環調節がうまく働かなくなります。そのため、長時間立っている電車内で症状が強くなることがあります。
朝起きられない、午前中に調子が悪い、立ちくらみや頭痛を伴うといった場合は、起立性調節障害の可能性も考えましょう。

電車内で気持ち悪くなったときの対処法
電車内で吐き気や冷や汗、めまいなどが現れた場合は、無理に立ち続けず、できるだけ早く座ってください。座れない場合は、手すりにつかまってしゃがむなど、転倒を防げる姿勢を取りましょう。
可能であれば次の駅で降り、駅員や周囲の人に体調が悪いことを伝えます。安全な場所で横になれる場合は、仰向けになって足を少し高くすると、心臓へ血液が戻りやすくなります。
意識がはっきりしていて吐いていない場合は、水分を少量ずつ取りましょう。空腹が関係していると考えられる場合は、症状が落ち着いてから糖分を含む飲み物や食品を取る方法もあります。
症状が改善しても、電車内での気分不良や失神を繰り返す場合は、医療機関を受診して原因を確認することが大切です。原因に応じて、血液検査や血圧測定、心電図、起立試験などが行われます。
起立性調節障害と診断された場合は、水分・塩分摂取や起立時の工夫、適度な運動などの非薬物療法を基本とし、必要に応じて薬物療法や生活環境の調整を組み合わせます。
また、起立性調節障害では、睡眠・覚醒リズムや胃腸の不調に配慮することも大切です。朝は明るい光を取り入れ、夜は照明を暗めにすることで、生活リズムを整えやすくなります。
便秘や腹部の不快感などがある場合は、食事内容を見直し、乳酸菌を含む食品などを取り入れて腸内環境を整えることも、生活上の工夫の一つです。ただし、乳酸菌だけで起立性調節障害が改善するとは限らず、標準的な治療の代わりになるものではありません。
起立性調節障害の治療を補う生活上の工夫としては、以下のような方法があります。

胸の痛みや強い呼吸困難がある、意識を失った、呼びかけへの反応が悪い、片側の手足が動かしにくい、症状が安静にしても改善しない場合は、周囲の人や駅員に助けを求め、救急車を呼ぶなど速やかに対応してください。
電車内での気分不良や冷や汗、立ちくらみなどがみられる場合は、起立性調節障害のセルフチェックを紹介している下記の記事も参考にしてください。
起立性調節障害の治し方や、家庭で親ができることについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。













