起立性調節障害とは

親のNG言動5選|子どもが学校に行きたくない理由・対処法・親がとるべき対応

2023年1月2日

この記事の監修者

医師 錦惠那

医師 錦 惠那

内科一般・腎臓内科・透析科・産業医
保有資格:日本内科学会内科専門医・日本医師会認定産業医

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

いつも元気に登校していた我が子が急に学校に行きたくないと言い出すと、親御さんは非常に不安になりますよね。

どうして学校に行きたくないのか、イジメられているのか、親はどうしたらいいのか、など様々な疑問が出てくと思います。

こちらの記事では学校に行きたくない子供にどう接していいのか、学校に行きたくない理由などについて解説します。

学校に行きたくないという背景には病気が潜んでいる可能性もあることにも注意が必要です。

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学校に行きたくない子どもに対する親のNG言動5選

毎日楽しく学校に行き、学業や部活動、友達との交流など充実した学校生活を送ってほしいと親は思うものです。

その中で我が子が急に学校に行きたくないと言い出すと不安で途方に暮れる方も多いと思います。

親としては、学校には行かなくてもいいとはやはり思えないですし、不安のあまりついつい攻撃的な発言をしてしまったり、うろたえてどう対応したら良いのかがわからなくなってしまうことでしょう。

学校に行きたくない子どもに対する親の言動でこれだけはしないようにしてほしいことをこちらに挙げます。

学校に行きたくない理由を何度もしつこく問う

学校に行きたくない理由は子どもによって様々です。親にも言いにくいこともありますし、うまく言葉で言い表せないこともあります。

理由にこだわり答えがでるまで何度も何度も子どもに聞くことは状況を改善させないどころか悪化させてしまいますので避ける方が良いでしょう。

学校に行きたくなくても行きなさいと叱責する

「ちゃんと行きなさい」「サボったらだめ」などと叱り、無理に登校させようとすることは避けましょう。

強く責められることで、子どもが「つらさを理解してもらえない」と感じ、自分の気持ちや体調を相談しにくくなる可能性があります。まずは登校できないほどの事情があると考え、本人の話を落ち着いて聞くことが大切です。

親の不安や焦りを感情的に子供にぶつける

子どもの体調が心配であることを伝えることは、親が自分を心配してくれており子どもにとって悪いことではありません。

しかし、心配や不安のあまり「どうして学校に行かないの?」「理由を教えて」「この先どうするの」などと親の感情を出しすぎてしまうのは控えた方が良いでしょう。

一番しんどい状況にあるのは子どもであることを考え、できる限り子どもの感情を優先することが望ましいです。

本心ではないだろうと軽く聞き流す

「何を冗談言っているの」「早く学校へ行きなさい」などと聞き流してしまうと、子どもは自分の気持ちを受け止めてもらえなかったと感じることがあります。

「学校に行きたくない」という言葉は、体調不良や人間関係、学習面の悩みなどを伝えるサインかもしれません。すぐに理由を聞き出そうとせず、まずは真剣に受け止めましょう。

周囲に任せきりにする

学校や祖父母、専門機関に相談することは大切ですが、対応をすべて周囲に任せ、子どもとの対話を避けることは望ましくありません。

一方で、保護者だけで抱え込む必要もありません。本人の希望や体調を確認しながら、家族、学校、医療機関、相談機関などと情報を共有し、子どもに合った対応を一緒に考えていきましょう。

学校に行きたがらない子どもへ親がとるべき5つの対応

子どもが学校に行きたがらないときは、無理に理由を聞き出したり登校を促したりする前に、本人の気持ちや体調を確認することが大切です。

ここでは、保護者ができる5つの対応を紹介します。

気持ちを伝えてくれたことを受け止める

まずは理由がどうあれ、子どもが学校に行きたくないとしっかりと自分の気持ちを伝えてくれたことに対して受け止め、「よく言ってくれたね」や「伝えてくれてありがとう」と子どもに伝えることができると子どもも少し安心します。

「今日は休んでよい」と伝える

子どもの気持ちを受け止めたうえで、その日の登校が難しい場合は、「今日は休んでよい」と伝えることも大切です。

学校に行きたくない理由は、人間関係やいじめ、学習面の悩み、体調不良などさまざまです。まずは安全と休養を優先し、落ち着いてから今後の対応を一緒に考えましょう。

ただし、休ませるだけで問題が解決するとは限りません。体調や生活の変化を確認し、必要に応じて学校や専門機関へ相談することも大切です。

症状によっては医療機関を受診する

朝起きられない、立ちくらみ、頭痛、腹痛、強いだるさ、食欲低下、気分の落ち込みなどが続いている場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

貧血や起立性調節障害などの体の病気だけでなく、心の不調が関係している場合もあります。医療機関で相談することで、症状の原因を整理し、必要な治療や学校での配慮を検討しやすくなります。

受診先に迷う場合は、まず小児科やかかりつけ医に相談しましょう。

学校や相談機関に頼る

子どもが学校に行きたくないと言った場合は、担任の先生だけでなく、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどに相談できます。

学校に相談しにくい場合は、教育支援センターや市区町村の教育相談窓口なども選択肢です。いじめなどの問題が疑われる場合は、文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」なども利用できます。

専門家に相談することで、子どもへの対応方法や利用できる支援が整理され、保護者の不安軽減につながることもあります。

子どもと対話をする

子どもがなんでも相談できる親でいることが何よりも一番重要かもしれません。そうすることで、問題の早期発見、早期解決につながります。

日頃からのコミュニケーションが非常に重要です。子どもが学校に行きたくないと言った場合も、子どもの気持ちに寄り添い、子どもペースで対話を行いましょう。

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子どもが学校に行きたくない理由

子どもが学校に行きたくない理由は一つとは限りません。複数の要因が重なっている場合や、本人にも理由がよく分からない場合があります。

考えられる主な背景には、次のようなものがあります。

  • 友人関係、いじめ、教員との関係など学校内の問題
  • 勉強、受験、行事、集団生活などへの負担
  • 睡眠不足や生活リズムの乱れ、家庭環境の変化
  • 起立性調節障害などの体調不良や心の不調

特に、朝起きられない、頭痛や腹痛がある、登校前になると体調が悪くなるといった場合は、本人の意思だけでは登校できないこともあります。

「学校に行きたくない」という言葉だけで原因を決めつけず、症状が強くなる時間帯や曜日、学校以外での様子、睡眠や食事の変化なども確認しましょう。

学校を休み続けた場合の進級・進学・卒業への影響

学校を休む状態が続くと、学習や進学、卒業について不安を感じる保護者の方も多いと思います。

しかし、学校の教室以外にも、別室登校、教育支援センター、フリースクール、自宅でのICT学習など、学習や人とのつながりを保つ方法があります。

文部科学省も、不登校支援について、登校することだけを目標にするのではなく、本人が将来の進路を主体的に考え、社会的に自立できるよう支援することが重要だとしています。

学校を休んでいる間の学習方法や、出席扱いとなる制度について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

小学生の場合

小学校では、欠席が続いたからといって、直ちに進級や卒業ができなくなるわけではありません。

まずは子どもの心身の状態を優先し、担任や養護教諭などと相談しながら、別室登校、短時間登校、教育支援センター、自宅学習など、本人が取り組みやすい方法を検討しましょう。

学校外や自宅で行った学習が、一定の条件を満たすことで出席扱いや成績評価の対象になる場合もあります。

小学生が学校に行きたくないと感じる理由や、不登校になった場合の対応について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

中学生の場合

中学生の場合は、高校進学への影響を心配する方も多いと思います。欠席日数や成績の取り扱いは、地域や学校、入試制度によって異なります。

学校外の施設や自宅での学習が出席扱いとなる場合もあるため、早い段階で学校に相談し、利用できる制度や進路の選択肢を確認しておきましょう。

全日制高校だけでなく、定時制高校、通信制高校、不登校経験者を対象とした選抜など、さまざまな進路があります。

中学生の不登校で考えられる原因や、家庭での接し方、進路への影響について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

高校生の場合

高校では、卒業に必要な単位や履修条件が学校ごとに定められているため、欠席が続く場合は早めの確認が必要です。

在籍している学校で別室登校や補習、遠隔授業などを利用できる場合があります。また、不登校生徒などを対象とした通信教育により、学習を継続できる制度も整備されています。ただし、実際に利用できる制度や認定される単位数は学校によって異なります。

すぐに転校や退学を決めるのではなく、現在の学校で利用できる支援を確認したうえで、必要に応じて通信制や定時制への転学も含め、本人と相談しながら検討しましょう。

もしかしたら起立性調節障害かも

子どもが学校に行きたくない理由には、人間関係や学習面の悩み、いじめ、体調不良など、さまざまなものがあります。本人にも理由が分からなかったり、うまく言葉にできなかったりする場合もあります。

特に、朝起きられない、立ちくらみ、頭痛、腹痛、だるさ、動悸などがあり、午前中は体調が悪いものの午後になると少し楽になる場合は、起立性調節障害が関係している可能性があります。

起立性調節障害は、立ち上がったときの血圧や心拍数の調整がうまく働かず、さまざまな不調が現れる病気です。思春期に多くみられ、症状のために朝の登校が難しくなることもあります。

ただし、学校に行きたくない、朝起きられないという症状だけで、起立性調節障害と判断することはできません。貧血や睡眠の問題、心の不調など、ほかの原因が関係している場合もあります。

症状が続く場合や学校生活に支障が出ている場合は、小児科やかかりつけ医へ相談しましょう。受診によって体調不良の原因を整理し、治療や学校で必要な配慮を検討しやすくなります。

気になる症状を整理しておきたい方は、下記の起立性調節障害のセルフチェックを参考にしてください。

起立性調節障害の治し方や、家庭で親ができることについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

【参考】
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

トトノエライトプレーン

【無料】起立性調節障害の相談窓口

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