起立性調節障害とは

思春期の子どもがイライラする原因を男女別に解説!抑える方法も紹介

2024年10月6日

 

この記事の監修者

医師(匿名)

医師歴:10年
勤務病院:某3次救急病院

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

 

  • 中学生の子供が常にイライラしているのは思春期の影響?
  • ちょっとしたことで子どもと喧嘩になってしまい、接し方や解消法を知りたい

小学校高学年から中学生にかけては、心と体が大きく変化する時期です。自我が育ち、親との距離感や友人関係、学校生活への感じ方も変わるため、精神面や行動面にさまざまな変化がみられることがあります。

思春期の子どもとうまく関わるためには、親御さんが思春期の特徴を理解し、子どもの変化に合わせた接し方を考えることが大切です。

この記事では、思春期にイライラしやすくなる原因を男女別に解説します。あわせて、家庭でできる関わり方やイライラへの対処法についても紹介します。


思春期のイライラが続く場合、体調不良や起立性調節障害が関係していることもあります。

朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛などを伴う場合は、下記のセルフチェックも参考にしてください。

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

思春期のイライラは何が原因?男女別に解説

思春期に差し掛かった子供がついイライラしてしまう原因は1つではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って生じています。ただし、その原因を親御さんが理解できていないと子供の態度の変化に驚いたり、悲しい気持ちになってしまいます。

最悪の場合、叱責してしまい親子関係に亀裂が入ってしまう可能性もあるため、ぜひこれを機に思春期の子供のイライラの原因を把握しておきましょう。ここでは、男子と女子に分けて解説します。

男子の場合

男子は思春期になると、言葉遣いが荒くなったり、家族との会話を避けたり、自分の部屋で過ごす時間が増えたりすることがあります。

これまで素直に話していた子どもが急にそっけなくなったように見えると、親御さんは戸惑うかもしれません。しかし、こうした変化には、体や心の成長、友人関係、自立心の高まりなどが関係している場合があります。

性ホルモンのバランスの変化

男子の思春期では、テストステロンなどの男性ホルモンの分泌が増え、声変わりや体毛の増加、筋肉や骨格の発達など、体にさまざまな変化がみられます。

こうした急激な体の変化に気持ちが追いつかず、不安定になったり、イライラしやすくなったりする場合があります。ただし、これは成長過程でみられる自然な変化のひとつです。

子供扱いに対する苛つき

男子の思春期の原因として、周囲からの子供扱いに対する苛つきが原因として考えられます。この時期、身体付きや声質の変化などによって周囲からは大人になったと言われる機会が増える一方で、まだまだ子供扱いされるシーンも少なくありません。

大人へと成長している過程で、大人と子供の間で揺れ動いており、心身ともに不安定な状態です。変に子供扱いすると怒りや不満の原因となるため、子供扱いせず、子供の変化に合わせて親御さんの対応も変えてみると良いでしょう。

また、子供扱いはされたくない一方で、子供は自分からは甘えたくなる時もあるため、その時は子供の甘えたい気持ちを受け止められるようにしておくと良いでしょう。

部活などによる友人との仲間意識の構築

思春期に男子がイライラする原因の1つが、周囲の子供達との仲間意識の構築です。この時期、子供は親から徐々に離れ、部活動や放課後の遊ぶ時間など、同性の仲間との時間が増える傾向にあります。

これは、思春期の不安定な感情や心理状態を、同学年の子ども同士であれば共有でき、分かち合えると考えるためです。しかし、ここで子供は自分の家庭以外の価値観をはじめて認識します。

新たな価値観が吹き込まれ、自分の価値観が少しずつ変化していく中で、自分を創った親御さんの価値観から脱却したいと考えるため、少しずつ親御さんと距離が開いていくのです。

ただし、これは否定すべきことではなく、子供の自我に多様性を与えるため、子供の成長にとって必要であることと理解しましょう。

身体の変化に心が追いつかない

思春期には、身長が伸びる、声変わりが起こる、体毛が増えるなど、体にさまざまな変化がみられます。

こうした変化は自然な成長の一部ですが、本人にとっては戸惑いや違和感につながることがあります。周囲に相談しにくい悩みを抱え、精神的に不安定になる場合もあります。

気持ちをうまく言葉にできない

思春期の子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできないことがあります。

本当は少し距離を置いてほしい、考える時間がほしいだけでも、「うざい」「話しかけないで」といった強い言葉になってしまう場合があります。

親御さんにとっては傷つく言葉でも、背景には不安や戸惑いが隠れていることもあります。

異性への意識が強まる

思春期は同性相手には仲間意識を持ち、異性に対しては性的興味を持ち始める時期です。これまでは男女分け隔てなく遊べていたのに、急に異性のことを強く意識してしまい、さまざまな心の葛藤を抱いて戸惑う時期です。

恋愛に発展し、異性との恋愛に悩んでイライラする子供もいれば、逆に恋愛感情がなかなか育めず、周囲とのギャップに悩む子供もいます。

また、特に男子は羞恥心が強く、自身の異性への興味を親御さんに察知されることを嫌います。そのため、子供が異性関係に悩んでいる場合は、慎重な対応が必要です。

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

女子の場合

女子の場合も、基本的には男子と同じような原因で思春期のイライラが生じますが、中には女子特有の悩みもあります。ここでは、女子が思春期にイライラする原因を5つ紹介します。

性ホルモンのバランスの変化

女子の思春期では、女性ホルモンの分泌が増え、乳房のふくらみや初潮など、体にさまざまな変化がみられます。

ホルモンバランスの変化や体の変化への戸惑いから、気分が不安定になったり、イライラしやすくなったりする場合があります。

月経・初潮

女子は思春期になると初潮を迎え、月経に伴う腹痛、だるさ、眠気、気分の落ち込み、イライラなどを感じる場合があります。

初潮や月経について親に話しにくいと感じる子どももいます。無理に聞き出すのではなく、困ったときに相談しやすい雰囲気をつくっておくことが大切です。

身体の変化に心が追いつかない

男子同様、女子の体も女性ホルモンの分泌によって変化しますが、その急激な変化に心の整理が追いつかないことも思春期のイライラの原因です。

乳房が膨らみはじめ、陰毛が生え始めると急激に身長も伸び始める時期に差し掛かります。その後、初潮を向けて脇毛が生え、14〜15歳に達する頃には成人と同じくらいの乳房の大きさになります。

身体つきが女性的に変化することで、ふっくら・ぽっちゃりしてしまうことも、子供によってはストレスを感じる原因です。

人目を強く気にする

特に女子の場合、思春期になると人目を強く気にする傾向にあります。これは、自分をある程度客観的に評価したり、俯瞰してみることができるようになるためです。

オシャレに気を使うようになったり、お化粧に興味を持つなど、見た目を気にするのもこの時期です。

一方で、気になる相手や友達からどう見られているのか過剰に気にしてしまい、それがかえってストレスとなることも少なくありません。イライラの原因となるため注意が必要です。

友人関係に悩む

女子が思春期にイライラしている場合、友人関係に悩んでいる可能性があります。友人たちの中で自分の立ち位置を認めてもらう、いわゆる承認欲求が芽生え、友人との関係でも気を使うことが増えるためです。

共通の話題をチェックしたり、多数派の意見に従い自分の意見を我慢するなど、グループ内での立ち位置を確立するためにさまざまな我慢や気遣いをしているため、それがストレスになっている可能性もあります。

自宅に帰った時に、友人関係の悩みやストレスが噴出してしまい親御さんにイライラをぶつけてしまうわけです。

思春期のイライラには、学校生活や友人関係、家庭でのストレスが関係している場合もあります。中学生にみられやすいストレスの原因や解消法については、下記の記事も参考にしてください。

思春期のイライラを抑える解消法とは?

思春期の子どもにイライラをぶつけられると、親御さんもつらくなったり、感情的に反応してしまったりすることがあります。

ただ、子どものイライラの背景には、体の変化や自立心、友人関係、学校生活のストレスなどが隠れている場合があります。まずは思春期の特徴を理解し、距離感を調整しながら関わることが大切です。

ここでは、思春期の子どもへの接し方や、イライラへの対処法を3つ紹介します。

過干渉を避けて見守る

子供が思春期でイライラしている時は、過干渉は避けて遠くから温かく見守りましょう。子供がイライラしているのを見ると、何かあったのではないかと不安になってつい干渉してしまう親御さんも少なくありませんが、かえって逆効果なので控えるべきです。

また、暴力的な言葉を吐く子供にイライラして、喧嘩に発展する可能性もあるため、やはり過干渉は避けるべきです。無理に突き放す必要もないですが、程よい距離感で子供と接することがお互いにとって良いのではないでしょうか。

成長の過程として受け止める

思春期のイライラを、親御さんの子育てや教育方針の失敗と考えすぎる必要はありません。

思春期には、心身の変化や自我の発達によって、感情が不安定になりやすい時期があります。すべてを前向きに受け止める必要はありませんが、成長の過程として理解しておくと、少し距離を取って対応しやすくなります。

こまめに褒める

イライラを解消する方法として、子供のことをこまめに褒めてあげることも重要です。思春期の子供は、自分を客観的に評価する能力が育った分、自分が周りからどう思われているのか考えすぎてしまう傾向にあります。

その結果、ストレスが溜まってイライラしてしまうため、解消するためには子供の自己肯定感を高めてあげると良いでしょう。そのためには、朝の早起きや宿題の取り組みなど、日常的な些細なことから褒めてあげると良いでしょう。

一方で、子供に気を使いすぎてしまうことも良くないため、あくまで子供の良い点を褒めて伸ばすことが重要です。

もしかしたら起立性調節障害かも

思春期の子どもがイライラしている場合、思春期の心身の変化だけでなく、起立性調節障害が関係していることもあります。

起立性調節障害では、自律神経の働きや血圧・脈拍の調整がうまくいかず、朝起きられない、立ちくらみ、めまい、倦怠感、頭痛、腹痛、吐き気などの症状がみられることがあります。

体調不良が続くと、本人も思うように動けず、イライラしやすくなる場合があります。特に朝から午前中にかけて体調が悪く、午後になると少しずつ動けるようになる場合は、起立性調節障害が関係している可能性もあります。

ただし、イライラだけで起立性調節障害と判断することはできません。思春期の心身の変化、ストレス、睡眠不足、月経に伴う不調、こころの不調などが関係している場合もあるため、症状が続く場合は医療機関で相談しましょう。

イライラに加えて、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛、腹痛などを伴う場合は、起立性調節障害の可能性を確認することも大切です。下記のセルフチェックも参考にしてください。

起立性調節障害(OD)改善ガイドブック

トトノエライトプレーン

【無料】起立性調節障害の相談窓口

関連記事:起立性調節障害とは

・起立性調節障害の子供に親ができること・治療法・治った方の事例

・起立性調節障害の方の体験談

・起立性調節障害が治った人の声

・起立性調節障害における「光療法」効果や仕組みを解説

・起立性調節障害の原因は?発症期間や発症しやすい人の特徴

・起立性調節障害の症状を小中高生別に解説|重症・中等症・軽症の事例

・起立性調節障害患者の血圧数値はどれくらい?測定方法なども紹介

・起立性調節障害 6つの種類とその特徴【医師解説】

・起立性調節障害 重症での入院基準は?入院中の治療や期間を紹介

・起立性調節障害の子供はどうして遊びには行けるの?

・起立性調節障害はいつまで続くの?治療期間とは

・起立性調節障害は治る病気?それとも治らない?

・起立性調節障害に効果的な薬はある?その種類や薬物療法について解説

・起立性調節障害が「難病指定」されない理由|今後指定される可能性について解説

・季節や気圧によって起立性調節障害の症状が悪化|対応方法や原因を解説

・小学生でも起立性調節障害になる?原因や主な症状とは

・中学生の起立性調節障害。原因・症状・生活への影響・うつ病との違いとは

・高校生の起立性調節障害。原因・症状・うつ病との違いとは

・起立性調節障害のセルフチェックリスト(子ども)|すぐにできる診断テスト

・大人の起立性調節障害セルフチェック項目|診断テスト

・大人の起立性調節障害について

・全記事の一覧

関連記事:子どもへの対応

起立性調節障害に対応している病院紹介
本コンテンツは一般社団法人 起立性調節障害改善協会が独自に制作しています。メーカー等から商品・サービスの無償提供を受けることや広告を出稿いただくこともありますが、メーカー等はコンテンツの内容やランキングの決定に一切関与していません。当協会では編集ポリシーに則って製品・サービスを紹介しており、企業等の意見を代弁するものではありません。当記事では正確な情報提供に努めておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。サイト内に表示している広告については、広告掲載ポリシーをご覧ください。当記事で記載している価格は全て税込み表記です。記事内容についてのご意見・誤字脱字のご指摘はお問い合わせフォームからお寄せください。

-起立性調節障害とは