中学生になると、勉強や部活動、塾などで忙しくなり、集中力が続かないと感じることがあります。友人関係や学校生活の悩みがあり、なかなか勉強に集中できない場合もあるでしょう。
中学生の子どもがなかなか集中して勉強できないと、親御さんは「やる気の問題なのか」「体調が悪いのか」と心配になることもあるかもしれません。
こちらの記事では、中学生が集中できない原因や対処法、考えられる病気について解説します。
中学生で集中力が続かない場合、睡眠不足やストレスだけでなく、起立性調節障害が関係していることもあります。
朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛などを伴う場合は、下記のセルフチェックも参考にしてください。

中学生で集中力がないのはなぜ?原因を解説
集中力が続かない状態とは、勉強や作業に取り組もうとしても、すぐに別のことが気になったり、途中で手が止まったりして、ひとつの課題に注意を向け続けるのが難しい状態を指します。
中学生の場合、勉強や部活動、塾、友人関係などで疲れやストレスがたまりやすく、集中力が途切れやすくなることがあります。また、睡眠不足や栄養不足、学習環境の乱れなどが重なると、本人がやる気を出そうとしても集中しにくくなる場合があります。
集中力は、気合いや意志だけで長時間保てるものではありません。大人でも子どもでも、長く集中し続けるには限界があり、適度な休憩を挟みながら取り組むことが大切です。
ただし、十分に休んでいるのに集中できない、授業中にぼーっとする、勉強を始めてもすぐ疲れてしまうといった状態が続く場合は、体調不良やストレス、病気が関係していることもあります。
ここでは、中学生で集中力が続かない原因として考えられるものを解説します。
学習環境の問題
騒音がうるさすぎる、部屋が暑すぎる、暗すぎるなど学習に適さない環境であれば、自然と集中できなくなってしまうのは仕方がないかもしれません。
睡眠不足
十分な睡眠は身体を修復し、脳の記憶を定着させ、疲労を取り除き、翌日の活動に集中できる身体を作ります。
十分な睡眠を取らなければ、注意力や集中力の低下につながることがあります。
夜眠れない、朝起きられない、昼夜逆転気味になっている場合は、睡眠リズムの乱れが集中力の低下に関係していることもあります。寝れない状態や昼夜逆転が続く場合の対処法は、下記の記事も参考にしてください。
栄養不足
バランスのとれた健康的な食事を摂らないことで、貧血や脳の働きに影響を与え、集中力が低下する原因となることがあります。
特に中学生の時期は体の成長が著しく、栄養の必要量も増えやすい時期です。食事量や栄養バランスにも注意しましょう。
栄養不足や貧血があると、だるさや眠気、集中力の低下につながる場合があります。めまい、ふらつき、顔色の悪さなども気になる場合は、下記の記事も参考にしてください。
ストレス
勉強や学校の人間関係など、ストレスが溜まっていると、余計なことにばかりに意識がいってしまい、不安や心配から集中力の低下につながることがあります。
スマートフォンなどデジタル機器の使用過多
最近はスマートフォン、iPadなど色々なデジタル機器があり、学習用に使用している場合も多いと思います。
しかし、学習以外にも動画やゲームなど中学生の興味を引く様々な機能があり、デジタル機器の使用が過剰であると、注意力を逸らし、集中力が低下することがあり、注意が必要です。
学習以外で使用する時間帯や使用時間を決めて、学習時に使用しない場合は別の場所に置いておく方が良いでしょう。
集中力が低下する原因は個々の状況によって様々ですが、集中力を高めるためには、健康的な生活習慣の確立や適切な学習環境の整備が重要です。
中学生で集中力がない場合に考えられる病気
集中力が続かない背景には、睡眠不足やストレス、学習環境の問題などが関係していることがあります。
一方で、生活習慣や環境を見直しても集中しにくい状態が続く場合は、病気が関係している可能性もあります。
ここでは、中学生で集中力がない場合に考えられる病気について解説します。
発達障害
発達障害は、生まれつきの脳機能の特性によって、コミュニケーションや対人関係、学習、注意の向け方などに困難が生じることがある状態です。
知的発達に大きな遅れがない場合でも、読む、書く、計算する、話を聞く、予定を管理するなど、特定の場面で苦手さが目立つことがあります。
そのため、本人は努力しているつもりでも、授業や課題に集中しにくい、忘れ物が多い、作業に時間がかかるといった形で現れる場合があります。

注意欠如・多動症(ADHD)
注意欠如・多動症(ADHD)は、発達障害のひとつで、不注意、多動性、衝動性といった特性がみられることがあります。
不注意では、集中力が続きにくい、忘れ物が多い、課題を最後まで終えにくいなどの様子がみられます。多動性では、じっとしていることが苦手、そわそわしやすいなどの特徴がみられる場合があります。
また、衝動性が強い場合は、人の話が終わる前に話し出してしまう、順番を待つのが苦手といった様子がみられることもあります。
うつ病
うつ病は、精神的・身体的ストレスなどを背景に、脳の働きに不調が起こることで発症すると考えられています。
症状としては、気分の落ち込み、興味や意欲の低下、不安、食欲の変化、疲れやすさ、頭痛、首や肩のこり、睡眠の乱れなどがみられることがあります。
思春期では、こころの不調としてはっきり現れるだけでなく、体の不調や行動の変化として現れる場合もあります。意欲の低下や疲れやすさがあると、勉強や課題に集中しにくくなることがあります。
中学生にみられやすいうつ病の症状や、思春期ならではのサインについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
中学生で集中力がない場合の対処法
中学生で集中力がない場合、どの様な対処法があるのかを解説していきます。
健康的な生活習慣の確立
集中力を保つためには、睡眠時間を確保すること、栄養バランスのよい食事をとること、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
学習環境の整備
学習環境があまりにも悪い場合に集中できないことは仕方がないことです。静かで整頓された学習スペースを用意することが大切です。明かりや温度など極端に問題がないか確認しましょう。
また、集中しやすい環境を整えるために、学校の課題や予定を管理するカレンダーやスケジュール帳を使うことも効果的です。
適切な学習方法の採用
なかなか集中力が続かない場合、目標を設定すると効果的な場合もあります。小さな目標を立てて、それを達成することでモチベーションを保つことができます。
また、とても基本的なことですが、長時間の勉強やタスクに取り組む際には、定期的に休憩を取ることが集中力の維持に役立ちます。
もしかしたら起立性調節障害かも
中学生で集中力が続かない場合、起立性調節障害が関係していることもあります。
起立性調節障害では、自律神経の働きや血圧・脈拍の調整がうまくいかず、朝起きられない、立ちくらみ、めまい、倦怠感、頭痛、腹痛、吐き気などの症状がみられることがあります。 特に朝から午前中にかけて体調が悪く、頭がぼーっとする、集中しにくい、勉強に取り組みにくいといった状態になる場合があります。
一方で、午後になると少しずつ体調が回復することもあります。 ただし、集中力がない状態だけで起立性調節障害と判断することはできません。
睡眠不足、ストレス、発達障害、ADHD、うつ病などが関係している場合もあるため、症状が続く場合は医療機関で相談しましょう。
集中力がない状態に加えて、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感、頭痛などを伴う場合は、起立性調節障害の可能性を確認することも大切です。下記のセルフチェックも参考にしてください。







