朝礼や電車で倒れたり、気分が悪くなりしゃがみ込んだりすることはありませんか?
この記事では、「立っていると気持ち悪くなったり、朝立ちくらみがする」ときの原因や病気の可能性、治療に関して解説していきます。
「立っていると気持ち悪くなる、朝立ちくらみがする」
その症状、もしかしたら起立性調節障害かも?
1分できる起立性調節障害のセルフチェック方法はこちら↓
「立っていると気持ち悪くなる、朝立ちくらみがする」ときの原因
◆疲れ、寝不足
◆天候、気圧
寝不足で疲れが溜ると体がだるく、立ちくらみがすることはあります。そして、天候によっても体調が左右される方もいます。天気が悪い日(気圧が低い)は特に頭痛やめまい、立ちくらみなどの症状がみられることもあります。
病気の可能性についてお話していきます。
「立っていると気持ち悪くなる」という症状は、立っている間、体を循環している血液が脳に行き届かないため、脳血流が不足することで気持ちが悪いという症状が出現するものです。
起立時や立っている間、下肢に溜っている血液を重力に逆らって心臓へ戻すためには交感神経の作用とヒラメ筋に代表される下肢の筋肉の収縮力が重要になります。
ですので、筋力が不足していたり、自律神経系の異常があると立っている際に気分が悪くなってしまいます。
また、貧血や脱水のように体を循環する血液自体が不足している状況でも脳への血流が不足しますし、不整脈のような心臓の病気がある場合も、心臓のポンプ機能に異常を来すことで脳血流が低下することがあります。
◆下肢の筋力低下
◆脱水
◆貧血
◆不整脈
また、これから暑くなってくると注意しておきたいのが、熱中症です。
◆熱中症
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当サイトを運営している一般社団法人起立性調節障害改善協会が起立性調節障害の改善について世界でスタンダードな改善法や、副作用もなく根本解決に向けてご家庭で取り組める内容を小冊子と動画で解説した資料を作成しました。
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「立っていると気持ち悪くなる、朝立ちくらみがする」ときに考えられる病気とは
◆天候、気圧
◆疲れ、寝不足
これらはいずれも自律神経のバランスを崩すことで、疲れやめまい、立ちくらみの症状が見られます。
◆貧血
血液中で全身に酸素を運搬する働きがあるヘモグロビンの濃度が低下することで、全身で酸素が不足している状態。全身の酸素が不足することで、めまいや立ちくらみ疲れやすさなど様々な症状がみられます。
貧血の原因は様々であり、年齢や性別によっても異なります。成長期にある小学生高学年から中学生にかけては体の鉄分の需要が高く、食事で追い付いていない場合もあります。女子の場合は、月経の影響もありますので、さらに注意が必要です。
◆不整脈
脈が一定ではなくなることで、心臓のポンプ機能に異常を来し、場合によっては息切れやめまい、動悸などの症状が見られます。中高年以降に多くみられる病気ですが、突然死の家族歴や脈が飛んだなどの症状がみられる場合には若者でも考えられる病気ですので、注意が必要です。
◆熱中症
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることで、立ちくらみやめまい、けいれん、頭痛などさまざまな症状を引き起こす病気です。
高温多湿の環境下で、特に急に暑くなった時期に注意が必要です。屋内でじっとしているだけでも熱中症になることがあり、近年この室内型熱中症が注目されています。
「立っていると気持ち悪くなる、朝立ちくらみがする」ときの治療法・対策
上記でご説明した「立っていると気持ち悪くなる 朝立ちくらみがする」時に考えられる状況や病気についての治療法に関してそれぞれ解説していきます。
◆天候、気圧
◆疲れ、寝不足
年齢によっても異なりますが、厚生労働省によると1日7-8時間程度の睡眠時間を確保することが推奨されています。睡眠時間をしっかり確保することで、疲れを溜め込まないようにしましょう。
◆下肢の筋力低下
適度な運動を取り入れることは健康増進のためにも重要です。下肢の筋肉を鍛える方法としては、つま先立ち、椅子からの立ち上がりなど家にいてもできる簡単なものがインターネット上でも多数紹介されています。日常生活に取り入れてみてください。
◆脱水
1日あたり1-2Lを目安にこまめに水分を摂取しましょう。
◆貧血
成長期には鉄の必要量が大人の2-3倍とも言われており、鉄分が多く含まれた食材の摂取を心がけましょう。鉄分が多く含まれている食材としては、レバーやひじき、のり、バジル、プルーンなどがあります。
◆不整脈
不整脈の種類によっては薬物療法を行わず、経過観察が選択される場合もありますので、まずは症状が見られた際には受診し、どの不整脈であるかを特定する必要があります。受診時の心電図で異常が捉えられない場合は24時間心電図などを行うこともあります。
◆熱中症
外出時にはなるべく直射日光を遮る、屋内では扇風機やエアコンで室温・湿度を調整するなど暑さ対策を行いましょう。こまめな水分摂取も重要です。ウォーキングやランニングなどの運動で日頃から汗をかく習慣を身につけることも、大事な予防法の一つです。
これらの病気が疑われる場合は、必ず医療機関を受診し、治療方針を医師と相談しましょう。
もしかしたら起立性調節障害かも
立ち上がる時や立っている間、脳への血流を維持し血圧を維持できているのは交感神経が非常に重要な働きをしているからです。交感神経の作用が不足することで立ち上がる際や立っている間に脳血流が低下し、めまい、気分不良、立ちくらみなど様々な症状が見られます。
特に朝症状が強くみられる場合は、自律神経のバランスの問題が非常に疑わしいです。
起立性調節障害は何らかの原因で自律神経系である交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、多様な症状を来す病気です。
自律神経のバランスには日内変動のパターンがあり、交感神経が優位に働くことで日中は活動するためのスイッチが押され、夕方にかけて副交感神経にスイッチしていき、睡眠中は副交感神経が優位に働くことで体を休息させます。
起立性調節障害の方は朝方起床時に副交感神経から交感神経へのスイッチがうまくいかず、活動するためのスイッチがなかなか押されない状態になってしまいます。そのため、朝なかなか起き上がれず、立ちくらみや気分不良がみられ、午前中は体調が悪いことが多いのです。
セルフチェックにより起立性調節障害が疑わしい場合は医療機関を受診しましょう。
下記記事では、起立性調節障害のセルフチェック方法が詳しく解説されています。気になる方はぜひ参考にしてください。
下記記事では「起立性調節障害の治療法」をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。