朝目覚めが悪くすっきりしない、午前中は体が特にだるいということはありませんか?
ただの寝不足のことも多いですが、病気が隠れている可能性もあります。
本記事では、午前中はだるいものの午後になると元気になる原因や、考えられる病気、対処法について解説します。
午前中のだるさが続く場合、起立性調節障害が関係していることもあります。
朝起きられない、立ちくらみや倦怠感などの症状を伴う場合は、起立性調節障害のセルフチェックも参考にしてください。
「午前中はだるい・午後になると元気」になる原因

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- 目覚めが悪く、体がすっきりしない
- 午前中は特に調子が悪く、午後には少し改善される、または午後には元気になる
程度に差はありますが、こうした不調を経験したことがある方もいるでしょう。
寝不足や睡眠の質の低下、過労などがよくある原因ですが、ほかの症状を伴う場合や不調が続く場合は、病気が関係している可能性もあります。
まずは必要な睡眠時間を確保し、生活リズムを整えましょう。
以下で説明する病気の症状に当てはまるものがある場合や、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関を受診してください。
「午前中はだるい・午後になると元気」な場合に考えられる病気

しっかり睡眠時間を確保しているのにも関わらず、午前中体調がすぐれない場合は以下のような病気が考えられます。
低血圧
血圧が低く、脳などへの血流が一時的に保たれにくくなると、ふらつきやめまい、頭痛、体のだるさなどが現れることがあります。
もともと血圧が低い体質のほか、脱水、服用している薬、内分泌疾患などが関係する場合もあります。ただし、血圧が低くても症状がない方もいるため、血圧の数値だけでは判断できません。
低血糖
体の(特に脳の)エネルギー源となるブドウ糖が低下することで、冷や汗、ふらつき、体のだるさなどが見られます。
忙しい現代人は朝食をしっかり食べる習慣に乏しく、大きな原因の一つと考えられています。
もともと糖尿病がある方の場合、血糖を下げるための薬(経口血糖降下薬)やインスリンが効きすぎていることも考えられます。
貧血
貧血とは、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンが減少し、体に十分な酸素を届けにくくなった状態です。疲れやすさ、息切れ、動悸、めまいなどが現れることがあります。
原因は年齢や性別によって異なります。女性では過多月経、成人では胃潰瘍や十二指腸潰瘍などによる出血が関係することがあります。また、頻度は高くありませんが、悪性腫瘍や血液疾患などが隠れている場合もあります。
月経量が多い、みぞおちの痛みや胃の不快感がある、体重が減少しているといった症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。
貧血のセルフチェックについては、下記の記事も参考にしてください。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンは甲状腺で産生・分泌されるホルモンで、全身の代謝を活発にするホルモンです。
甲状腺機能低下症では、この甲状腺ホルモンが低下することで、つかれやすさや食欲の低下、便秘など多様な症状が見られます。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が止まる、または浅くなることで睡眠の質が低下し、朝すっきり起きられない、日中に強い眠気が出るなどの症状を来す病気です。
治療せずに放置すると、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まる可能性があります。また、日中の眠気による事故にも注意が必要です。大きないびきや睡眠中の無呼吸を指摘された場合は、医療機関へ相談しましょう。
副腎機能不全
感染や炎症、腫瘍など様々な原因により副腎の機能が低下することで、副腎から分泌されるホルモンが十分に分泌されず、様々な症状を来す病気です。
副腎は両側の腎臓の上に乗っかるようにして存在しており、アドレナリンやステロイドホルモン、性ホルモンを分泌しています。
特にステロイドホルモンが欠乏することで低血圧や低血糖、全身の倦怠感などが出現します。
うつ病
はっきりとした原因はわかっていませんが、精神的・身体的ストレスなどを背景に、脳の働きに何らかの不調が起きることで発症するとされています。
気分が落ち込み、何事にも興味が持てなくなり、食欲低下や睡眠障害を来し、疲れやすく、日常生活に支障をきたす場合も多い病気です。
うつ病の人にみられやすい行動や変化について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
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午前中のだるさを改善するための対処法
ここからは、「午前中はだるく、午後になると元気になる」状態の原因として考えられる状況や病気ごとに、主な対処法を解説します。
寝不足・過労の場合
必要な睡眠時間は年齢や個人によって異なります。厚生労働省では、小学生は9~12時間、中学生・高校生は8~10時間、成人は少なくとも6時間以上を目安としています(参照:「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)。成人では、7~8時間程度の睡眠を確保することで体調が整う方もいます。
睡眠時間を確保してもだるさが続く場合は、睡眠の質を低下させる病気がないか確認することも大切です。
低血圧の場合
脱水によって血圧が低下することもあるため、適度な水分摂取を心がけましょう。
健康な成人における一般的な食塩摂取量の目標は、1日当たり男性7.5g未満、女性6.5g未満です。持病や治療内容によって適切な水分・塩分量は異なるため、症状がある場合は医師に相談してください。
低血糖の場合
忙しい朝でも、朝食は欠かさず摂取することが重要です。間食や甘いものを控え、バランスのとれた3食をしっかり摂取しましょう。
また、糖尿病がある方は、経口血糖降下薬やインスリンの減量が必要かもしれませんので、主治医に相談しましょう。
貧血の場合
まずは貧血の原因を突き止めることが重要です。女性で月経過多がある場合は、子宮筋腫などの病気が隠れている可能性もあるため、婦人科を受診することをおすすめします。
みぞおち辺りの痛みや、胃のむかつきなどがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が疑われる場合は、胃カメラにより診断することができます。
原因を突き止めた上で、病気が見つかった場合は、治療を行い、そのうえで、鉄分が多く含まれた食材の摂取を心がけましょう。
鉄分が多く含まれている食材としては、レバーやひじき、のり、バジル、プルーンなどがあります。
甲状腺機能低下症の場合
甲状腺ホルモンが低下した状態ですので、不足した甲状腺ホルモンを補充する内服薬があります。
副腎機能不全の場合
最も重要な治療は不足したホルモンを補充するホルモン補充療法であり、ステロイドの服用です。
症状をもとにして、主治医によりステロイド薬の減量の計画がなされます。
決して自分の判断で減量しないでください。また、体調を崩した場合には増量が必要になることがありますので、主治医と相談してください。
うつ病の場合
心身を休ませるとともに、症状や重症度に応じて心理療法や環境調整、抗うつ薬などの薬物療法を組み合わせます。
気分の落ち込みや意欲の低下が続き、日常生活に支障が出ている場合は、精神科や心療内科などへ相談しましょう。
もしかしたら起立性調節障害かも

「午前中はだるく、午後になると元気になる」という症状だけで、原因となる病気を判断することはできません。ただし、朝起きられない、立ち上がるとめまいや立ちくらみがする、動悸や頭痛があるといった症状を伴う場合は、起立性調節障害の可能性も考えられます。
起立性調節障害は、立ち上がったときの血圧や心拍数などを調節する体の働きがうまく機能せず、脳や全身への血流が保たれにくくなる病気です。自律神経の働きだけでなく、循環血液量や心臓の働き、末梢血管の収縮、生活リズムなど複数の要因が関係します。
起立性調節障害では、朝から午前中に症状が強く、午後になると改善する傾向があります。ただし、症状の現れ方には個人差があり、ほかの病気でも似た症状が現れることがあります。
起立性調節障害が疑われる症状がある場合は、セルフチェックを行い、必要に応じて医療機関を受診しましょう。詳しいチェック項目については、下記の記事も参考にしてください。
起立性調節障害の治し方や、家庭でできる対応について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。












