※ PR:本ページはプロモーションが含まれています。
起立性調節障害は、自律神経機能の低下によって起こる病気です。朝なかなか起きられないことから、遅刻を繰り返してしまったり、不登校になってしまったりする子どもたちもいます。
年齢を重ねるごとに良くなることがほとんどですが、保護者の方は「勉強で遅れをとってしまうのではないか」と、心配でたまらないでしょう。
この記事では、起立性調節障害の治し方や親にできること等について詳しく解説します。過去に起立性調節障害を患っていて治った方の事例も併せて紹介します。起立性調節障害に悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
関連記事:起立性調節障害には「光療法」を推奨します
起立性調節障害の治し方|非薬物療法・薬物療法
起立性調節障害の治療法には大きく分けて、「薬物療法」「非薬物療法」の2種類があります。
基本的には、薬を使用しない「非薬物療法」で治療を行っていくのがメインになります。
非薬物療法
治療に薬物を使用しない「非薬物療法」には、光療法・飲水療法・食事療法・運動療法などがあります。
主な非薬物療法を詳細に解説していきます。
光療法
起床時に、2,500ルクス以上の明るい光を浴びることで体内時計のリセットを促していきます。起立性調節障害を改善していく上でこの明るい光は必須となります。
起床時に光を浴びる事で目覚めの脳内物質セロトニンが分泌されます。このセロトニンは夕方以降薄暗い環境で過ごすと、夜には睡眠のホルモンのメラトニンに変わり、睡眠の質が高まります。
目覚めにも睡眠の質にも起床時の明るい光は大きく作用します。
飲水療法
こまめに水分を摂取するというシンプルな方法です。水分不足は症状の悪化を招きます。1日1.5〜2リットルを目標に水分を摂取しましょう。
運動療法
自律神経を働かせるためには運動が必須です。縄を使わないエア縄とびやスクワットなど、自宅で簡単にできるものを取り入れてみましょう。
他にも、腹部バンドや圧迫ソックスを使用して血流を改善するなどの方法もあります。
食事療法
1日3食を決まった時間にとるという方法です。生活リズムを整え、バランスの良い食事を摂ることで、体の調子を整えることができます。
また、起立性調節障害は塩分を多めに取ることも重要です。塩分を取ることで、体の水分を保持し、血圧を下げにくくするためです。ラーメンやうどんを食べた時にはスープまで飲むなど、人より多く塩分を摂取することを心がけましょう。
乳酸菌を摂取
乳酸菌を継続して摂取することにより、腸内環境や免疫システムの調整により体調が整う可能性があります。
現在、腸内環境と睡眠に関する研究が活発にされています。腸内環境と脳は相互に影響し合っており、睡眠調整に重要なセロトニンやメラトニンの生成にも関与しています。
乳酸菌により腸内環境を整えることで良質な睡眠を得ることができ、起立性調節障害の症状改善の一助になる可能性があります。
関連記事:【医師解説】起立性調節障害のサポートとして近年注目を浴びている乳酸菌-効率良く摂取する方法を解説
薬物療法
薬物療法では第一に「ミドドリン塩酸塩」という薬が使用されます。血管を収縮させて血圧を上げる働きがあります。しかし、服薬するだけで効果が得られるわけではなく、他の対応も併せて行っていく必要があります。
ミドドリン塩酸塩で改善しない場合は、メチル硫酸アメジニウムやプロプラノロール塩酸塩など他の薬が使用されることもあります。
その他、漢方薬なども使用されます。詳細は下記記事で解説していますので、ぜひ参考にされてください。
起立性調節障害を治すには朝日を浴びて体内時計をリセット
人には「体内時計」というものがあるのをご存じですか?
1 日の周期が「24 時間」であるように、実は人の体も「一定のリズム」を刻んでいます。それを「体内時計」といいます。
ただ、その周期というのは、じつは「25 時間」なんです。つまり、1 日の周期である「24 時間」よりも、1 時間だけ長くなっているのです。
人の体内時計は、「24 時間」よりも 1 時間だけ長いわけですから、そのまま何もしないでいると、1 日 1 時間ずつズレていってしまいます。
しかし、そうならないのは、毎朝「太陽の光」を浴びることによって、25 時間の体内時計を「24 時間」にリセットしているからです。
起立性調節障害を改善するにあたり「2,500ルクス以上の明るい光」を浴びて体内時計をリセットする必要があります。
2,500ルクスとは野球やサッカーのナイターのような昼間と変わらない明るさです。自宅の照明では500ルクスから1,000ルクスしかないのでかなりの明るさとなります。
- でも、夜遅く寝ると、どうしても朝に起きられない...
- だから、そもそも「朝日」を浴びることができない...
それが現実です。朝起きられるのであれば、そもそも悩んでいないわけです。
「じゃあ、どうしたらいいの…?」
光目覚まし時計であれば、 眠ったままでも「太陽の光」を浴びられます。
協会で推奨している『睡眠リズム照明 トトノエライトプレーン』は、あらかじめセットしておいた時間になると、「太陽と同レベルの光」を発するようになっています。
枕元に置いておくだけで、「眠ったまま」でもセットしておいた時間に「太陽と同じような強い光」を顔いっぱいに浴びることができるのです。
朝が弱い人は、無理に起きる必要はありません。まぶたを通過した「強い光」は、目の奥の網膜を経由して「脳」まで届きます。
そのため、朝きちんと起きて「太陽の光」を浴びるのと同じように、寝たまま「体内時計」をリセットすることができるのです。
明る光だったら太陽の光を活用すればいいのではないか?
こう思われる方は要注意です。
太陽の光を浴びて紫外線が目に入ると脳内で疲労物質(活性酸素)が大量に分泌されます。
脳の神経細胞が酸化ストレスを受けると自律神経を乱し、全身的な疲労感を引き起こすことになります。
起立性調節障害で悩む子はただでさえ疲労感が多いので朝日を浴びる事で余計に疲れてしまいます。
また、脳は紫外線に対する生体防御反応を発動させ全身のメラノサイトという色素を活性化させます。マラソン選手がサングラスをかけるのは眩しさを和らげるだけでなく全身の疲労を抑えるためです。
さらに、目から紫外線を浴びると紫外線を浴びていない皮膚まで黒くなり、シミやそばかすが増えることも証明されています。
当サイトで推奨する光目覚ましトトノエライトプレーンに使われている光は、朝日と同等の明るさを出しながら目に優しく紫外線がほぼ0です。
明るい光で体内時計を整えながら疲労感に繋がる紫外線は出ていません。
◆「光目覚まし時計」を使用した方の感想
◆起立性調節障害を克服した親子のインタビュー
「トトノエライトプレーン」は返金保証付きで、ご自宅にて簡単に取り組める方法ですのでぜひお試しください。
⇒協会推奨の光目覚まし時計 トトノエライトプレーン(返金保証付き)の詳細はこちら
起立性調節障害を改善するための必需品
https://intiinti.com/lp/totonoelight_plain_od/
↑医師が推奨!累計10万人が利用する光目覚まし
目からウロコの無料小冊子と動画を配布しています。
当サイトを運営している一般社団法人起立性調節障害改善協会が起立性調節障害の改善について世界でスタンダードな改善法や、副作用もなく根本解決に向けてご家庭で取り組める内容を小冊子と動画で解説した資料を作成しました。
PDFと動画でお送りするので、スマホやパソコンですぐにご覧いただけます。
冊子と動画のダウンロードは無料です。
メールアドレスをフォームにご記入ください。
起立性調節障害の子どもを治していく上で親ができること
起立性調節障害に悩む子どもに対して、第一に親ができることは「体の病気である」と理解することです。
症状の特徴から、怠けているように思われてしまったり、叱責されてしまったりすることも少なくありません。大人と接していくうちに、子どもの自己肯定感は低下し、どんどん追い詰められてしまいます。
「学校に行きたくないから具合が悪くなる」のではなく、「具合が悪いから学校に行けない」ということを理解してあげましょう。学校に行きたいけど行けない辛さを理解することで、子どもへの接し方も変わってくるはずです。
また、朝起きられない子どもに対し、親が起床のサポートを行うことも非常に重要です。起立性調節障害の子どもは、目覚まし時計だけではなかなか起きられません。決まった時間にカーテンを開けたり、優しく声をかけたりしてあげましょう。
起立性調節障害を治すには親や先生など大人の理解が重要
起立性調節障害は、親や学校の先生など近くにいる大人の理解が非常に重要です。学校は、起立性調節障害の理解を深め、起立性調節障害を患っている児童生徒の受け入れ体制を整える必要があります。
具体的には、居場所の調整や学習面のフォロー、進路指導など個人の実態に合わせて柔軟な支援が不可欠です。
起立性調節障害が治った人の声
下記では、過去に起立性調節障害を患っており、その後克服された方の体験談をご紹介します。
◆K.Rさん(小学校5年生 女性)
<K.Rさんの特徴>
当時、11歳(小学5年生 女性)で吹奏楽部に所属していました。性格はおとなしく、引っ込み思案、友達は多い方ではないです。
どこでも寝るのが好きで、早起きは苦手。血圧は常に低く、朝一で行う健康診断では必ず再検査(血圧低すぎて)となっていました。
<起立性調節障害を患ったきっかけ>
起立性調節障害になったきっかけは、小学生の時の朝礼で倒れたことがきっかけです。
症状としては、座ってるところから立ち上がったり、長く立っている状態の時に、目の前が真っ白になってふらつく、または倒れる。
対策としては朝ごはんをしっかり食べる、起きてすぐ出かけるなどしない、早く寝る。全ては血圧が低下することによって発症していると思うので、血圧をしっかり上げることが大切だと思います。
なかなか早寝早起きができなくて、起きてすぐ出かける状態が続き治ってはいません。
<効果があった対策>
・血圧をしっかりあげておくこと
・体重を増やすこと
・早寝早起き、寝起きですぐ動かない
<まとめ>
小学生、中学生、高校生と起立性調節障害の症状(ふらつき、倒れる)がありましたが、社会人になり改善策がなんとなくわかってからは、生活習慣に気をつけるようになり学生時代にくらべたら症状が少し改善したように思います。
◆H.Mさん(小学校6年生 女性)
<H.Mさんの特徴>
当時、12歳(小学6年生 女性)でバトミントン部に所属していて、性格は真面目で周りに気を使う優しいタイプでした。
自分の意見よりまずは友達の意見を尊重する。毎日宿題をちゃんとやり忘れ物もしないよう確認を怠らない。学校では物静かな優等生タイプと言われてました。
<起立性調節障害になったきっかけ>
保育園の時から「優等生」と言われて常に周りの目を気にするタイプでした。
苦手なことにも進んで取り組み周りからは「晴美ちゃんが言うから大丈夫」と言われるようになりそれが積み重なってプレッシャーとなっていました。
小学5年生になり生理が始まると朝、めまいを訴えるようになりました。最初は生理の影響かと思っていたのですが生理でない日もめまいや吐き気を訴えるようになって朝起きれない日が続きました。
そこから起立生調節障害を疑いカウンセラーに通うようになりました。
<効果があった対策>
まずは今までの頑張りを認める事、「できないことがあっていい。頑張りすぎなくていいんだよ」と声をかけるようにしました。
励ましはせず朝起きれた時も起きれない時も同じ対応をするよう心がけていました。
<まとめ>
起立性調節障害を患っていたときはめまい、吐き気などの症状があったけど、半年後には吐き気の症状はなくなりました。カウンセラーに通う事で気持ちを吐き出す場ができて笑顔も増えています。
また、学校以外の友人ができた事で「できない自分」も徐々に認められるようになり「失敗した」と笑いながら言う姿も見られるようになっています。めまいはまだ時々あるようですが数カ月に1回と減少しています。
◆S.Uさん(中学校1年生 男性)
<S.Uさんの特徴>
当時、12歳(中学1年生 男性)でテニス部に入っていました。性格は真面目で動物好きです。
思いやりがあり友達が困っているのを見ると見過ごせず手を差し伸べたり、何にでも平等で理不尽な思いをした相手にも分け隔てなく接することが出来る子です。
<起立性調節障害になったきっかけ>
2019年7月、家族で某有名テーマパークへ朝4時に起きて車で3時間かけて行きました。開園前に1時間ほど並んでいたら突然本人が倒れ、意識混濁になり、程なくしてスタッフの方の配慮で車いすで園内の医務室に運ばれました。
同年10月、文化祭の合唱コンクールに向けた朝練で教室で合唱している最中に倒れ、保健室に運ばれました。学校を早退し、小児科で検査して起立性調節障害と診断されました。
両日とも、本人は記憶がなく、気づいたら倒れていたとのことです。昇圧剤を処方され、心配な時に朝服用するようにと言われました。また、水分、塩分を摂るように指導されました。
<効果があった対策>
朝は水分と塩分のある食品を摂るようにし、立ちっぱなしになりそうな朝会等心配な時は昇圧剤を服用しています。
<まとめ>
主治医が言うには、起立性調節障害は思春期に起こる心と身体のバランスが崩れて起こるそうで、思春期が過ぎれば治るとのことです。
逆に言えば思春期が過ぎるまで不安な日々を送る事になるのですが、小児科で昇圧剤をいただいてからはお守り代わりに飲んだり持って行ったりして3年たちましたがあれ以来倒れる事はありません。
起立性調節障害の予防法や治療後の注意点
少しずつ調子が良くなったと感じても、頑張りすぎるとオーバーペースとなってしまうこともあります。
疲れたり倒れたりしてしまう前に休むことを心がけ、周りの大人も過度な期待を寄せることなく、頑張りすぎる本人を引き止めるくらいの気持ちで支えてあげましょう。
また、治ったと思っていても体調不良の時などに症状が出てしまうこともあります。症状を予防するためにも、日常生活では以下の点に気をつけて過ごしましょう。
- 急に立ち上がらず、30秒以上かけてゆっくり立ち上がる
- 早寝早起きなど生活リズムを整える
- 暑いところは避ける
異変を感じたら早期受診が重要
小学生、中学生の子どもに起立性調節障害が疑われる場合は、小児科の受診を検討してみてはいかがでしょうか。思春期の子どもに多くみられる病気であるため、小児科で診断・治療する方がほとんどです。
早期に診断がつくことで適切な対応が取れるようになり、起立性調節障害の悪化を防ぎ回復を促すことにも繋がります。多くの小児科では中学生まで初診を受け付けていることがほとんどなので、できるだけ早い段階で診察を受けておきましょう。
起立性調節障害であると診断を受けた場合は、高校生になっても同じ科で経過を見てもらえることもあります。
中学卒業後に起立性調節障害の症状が見られた場合は、小児科の対象年齢を超えているため成人の診療科を受診しましょう。原因により科が異なりますが、循環器内科・脳神経内科・心療内科のどれかで相談してみることをおすすめします。
下記記事では、起立性調節障害の体験談を小学生、中学生、高校生別にご紹介していますので、ぜひご覧ください。
【参考文献】
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)
小児心身医学会ガイドライン集
起立性調節障害 対応ガイドライン(岡山県庁)
起立性調節障害ガイドライン(大分県版)