子どもは大人よりも鼻血を出しやすく、鼻をほじる、強くかむ、ぶつける、空気が乾燥するといった日常的な刺激が原因となることも少なくありません。
一方で、鼻血を何度も繰り返す場合や、なかなか止まらない場合は、鼻炎や鼻の中の傷、まれに血液が固まりにくくなる病気などが関係していることもあります。
起立性調節障害がある子どもに鼻血がみられることもありますが、鼻血は起立性調節障害の代表的な症状ではありません。鼻血だけで起立性調節障害が原因と判断せず、鼻の状態やほかの症状を確認することが大切です。
本記事では、起立性調節障害と鼻血の関係、子どもが鼻血を繰り返す主な原因、正しい止血方法について解説します。

起立性調節障害と鼻血に関係はある?
子どもの鼻血の多くは、鼻の入り口付近にあるキーゼルバッハ部位から起こります。この部分には細い血管が集まっているため、鼻をほじる、強くかむ、ぶつける、空気が乾燥するといった刺激で出血しやすいのが特徴です。
また、アレルギー性鼻炎などで鼻を頻繁に触ったり、鼻の粘膜に炎症が起きたりしている場合も、鼻血を繰り返すことがあります。
起立性調節障害は、立ち上がったときの血圧や心拍数の調節がうまくいかず、立ちくらみ、めまい、頭痛、倦怠感などが現れる病気です。鼻血は一般的な症状として挙げられておらず、起立性調節障害によって鼻の血管が破れやすくなるとは言い切れません。
そのため、起立性調節障害のある子どもが鼻血を出した場合も、まずは鼻の乾燥や刺激、鼻炎など、一般的な原因を考えます。
鼻血を繰り返す、出血が止まりにくい、歯ぐきからも出血する、身に覚えのないあざが増えているといった場合は、血小板や血液凝固の異常などが隠れていないか、医療機関で確認しましょう。
起立性調節障害では、鼻血よりも、朝の起床困難や立ちくらみ、頭痛、倦怠感などが代表的な症状としてみられます。主な症状や現れ方について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
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子どもが鼻血を繰り返す主な原因
子どもの鼻血では、鼻の粘膜への刺激や乾燥がよくみられる原因です。
主に、次のような原因が考えられます。
- 鼻をほじる、強くかむ
- 転倒や衝突などで鼻をぶつける
- 空気の乾燥によって鼻の粘膜が傷つく
- アレルギー性鼻炎や風邪で鼻を頻繁に触る
- 鼻の中に異物が入っている
- 使用している点鼻薬などの影響
一方で、鼻血が長時間止まらない場合や、鼻以外の場所からも出血する場合は、血小板減少症や血液凝固の異常などが関係している可能性もあります。
起立性調節障害がある子どもでも、鼻血の原因をすべて自律神経の不調に結びつけることはできません。鼻血が出た状況や頻度、出血量、ほかの症状の有無を確認し、繰り返す場合は小児科や耳鼻咽喉科に相談しましょう。
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子どもが鼻血を出したときの正しい対処法
子どもが鼻血を出したときは、慌てずに座らせ、顔をやや下に向けましょう。上を向いたり、仰向けに寝かせたりすると、血液が喉へ流れて吐き気や嘔吐を起こすことがあります。
次の手順で止血します。
- 椅子などに座り、顔をやや下に向ける
- 口に流れてきた血液は飲み込まずに吐き出す
- 鼻の骨ではなく、柔らかい小鼻の部分を左右からつまむ
- 途中で指を離さず、10~15分ほど圧迫する
- 止血後は鼻を強くかんだり、触ったりしない
ティッシュを何度も鼻の奥へ詰めると、取り出す際に粘膜を傷つけ、再び出血することがあります。
起立性調節障害による立ちくらみがある場合も、立ったまま止血する必要はありません。安全な場所に座らせ、転倒を防ぎながら止血しましょう。
起立性調節障害に伴うほかの症状への対応や、家庭でできるサポートについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
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【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)






