起立性調節障害を患っている我が子に運動をさせても良いのか、部活動はどのように取り組むべきか、お悩みの親御さんも多いでしょう。
その日の体調によりできることとできないこととがあるなか、部活動や体育などの日々の運動にはどのように対応すれば良いのでしょうか?
この記事では、起立性調節障害を患っている場合に運動をしても良いのかという点を中心に、激しい運動は大丈夫か、反対に運動不足は身体にどのような影響を与えるのかなどについて詳しく解説します。
関連記事:起立性調節障害の子供に親ができること・治療法・治った方の事例
起立性調節障害で運動制限の必要性は?
一般的に起立性調節障害を患っている場合、適度な運動は体力を維持し健康に過ごすため必要とされています。また、部活に参加するようになってから起立性調節障害の症状が改善されたケースもあります。
その一方で、中学生になり部活動が始まると、テニスや野球、サッカーなどと種目によって運動量の激しさも異なるのも現状です。
起立性調節障害が軽症の場合は、運動制限を行なう必要はありません。しかし、中等症と診断された場合は、競争を要するような運動は避ける方が安心です。
具体的な種目を挙げると、サッカーや陸上部などが該当します。お子様の起立性調節障害の症状に合わせて、可能な範囲で取り組める運動を選び行なうことが大切です。
【関連記事】起立性調節障害の過ごし方・生活時の注意点
- 家での過ごし方・NG行動|起立性調節障害の子ども
- 起立性調節障害で朝起きれない時の起こし方・起こす際の注意点を解説
- 起こす時、起きた後に不機嫌になる|起立性調節障害の子供の対応方法、注意点
- 起立性調節障害の子供がお風呂でめまい・立ちくらみ。原因と対策を解説
- スマホ、ゲームをさせてもいい?依存による悪影響や対策を解説|起立性調節障害
- 起立性調節障害の子どもにかける言葉をシーン別に解説
- 日中にくる眠気(授業、仕事)の対策や原因を解説|起立性調節障害
- 病院に行きたくない|起立性調節障害の子供の対応方法を解説
- 運動制限したほうが良いの?起立性調節障害
- 季節や気圧によって起立性調節障害の症状が悪化|対応方法や原因を解説
- もしかして親のせい?起立性調節障害の子どもへの接し方とは
- 起立性調節障害の子供を持つ親は仕事を辞めたほうが良いの?
起立性調節障害における運動療法
起立性調節障害においては、適度な運動によって症状の改善を図ることができます。症状に合う運動を選ぶことで、部活動や日ごろの運動にも取り組むことができるでしょう。ここからは、具体的にどのような運動をしたら良いのか、詳しく解説します。
起立性調節障害は、調子の良い日や時間帯に積極的に身体を動かすことで症状の改善につなげることが可能です。簡単な筋トレがおすすめであり、スクワットやエアなわとび、その場で足踏みなどを実践してみましょう。
運動に取り組むときは、大胸筋や腹直筋といった大きな筋肉を鍛えると、効率よくグルタミン酸の分泌を促すことができます。グルタミン酸の分泌によりインスリンの状態も改善されるため、ストレスの軽減やリラックス作用が期待できます。
自宅にいながら取り組める運動も多いので、無理をせず、楽しみながら気分転換のために行ないましょう。親子で起立性調節障害を理解し、一人ひとりに合った方法で運動を始められるようにすることが大切です。
以下の記事では、起立性調節障害の治療法や親ができることについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:起立性調節障害の子供に親ができること・治し方・治った方の事例
【関連記事】起立性調節障害の治し方
- 起立性調節障害の治し方・親ができること・治った方の事例を解説
- 起立性調節障害を改善するためには乳酸菌が重要-期待できる効果を解説
- 起立性調節障害における「光療法」効果や仕組みを解説
- セロトニン・ストレス・起立性調節障害の関係|セロトニンの分泌方法を解説
- 今すぐ実践できる運動療法|起立性調節障害
- 自宅でできる栄養療法!起立性調節障害にオススメの食べ物などを紹介
- 起立性調節障害に効果的な食べ物(栄養素)とは?1日の摂取量や控えたい食べ物を解説
- 起立性調節障害はプロテイン(タンパク質)で症状が改善されるの?
- 起立性調節障害はサプリで症状が改善されるの?
- 起立性調節障害における硬膜外酸素注入療法とは?期待できる効果を解説
【参考】
田中大介 監修『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』 講談社
日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)